早いもので息子がこの世に生を受けて
もうすぐ2年になろうとしている。
ということは、僕も父親になってもうすぐ2年ということになる。
彼が生まれて来た日は、僕の住んでいる地域には珍しく大雪だった。
産まれる前日の夕方に破水して病院へ。
結局夜の間は産まれず、一旦僕だけ帰宅することになったが
その頃雪が降り始めた。
明け方に妻からの電話で飛び起き病院へと向かう。
辺りはまだ真っ暗だが、徐々に雪は積もり始めていた。
僕が到着して間もなく分娩室へと妻は移動。
一人待合室で誕生を祈るのみの僕。
こんなとき男は本当に無力であることを痛感するが
ふと明るくなって来た窓の外を見ると
夜の間に降り積もった一面の「銀世界」が
「静かに時を待てばいい」と語ってくれているような気がした。
数分後、一際大きな声が待合室の僕の耳に響いた。
この世に生を受けて初めて発する力一杯の「Shout」である。
その後待つこと数十分の後、看護婦さんから不意に名前を呼ばれた。
「○○さんおめでとうございます。元気な男の子ですよ。」
どこかで見たようなシーンだったが
現実の重みが僕の腕の中いっぱいに広がった。
彼は人生初の「Shout」を成し遂げ心地良さそうに眠っていた。
太陽が昇ると、前日の寒さはどこへやらで雪は解け始めた。
同時に僕の前日からの緊張もやっと解け始めた。
The Isley Brothersの「Harvest for the World」
1曲目のPreludeの後に、アコースティックギターのカッティングに導かれ
「Harvest for the World」が始まる。
誕生の気持ちを祝うように軽快な調べに乗って
雪解けの道を自宅へと車を走らせた。
この日僕は、かつてない「Harvest(収穫)」を手に入れた。
何年か後に、彼と二人でこの曲を聴きながら
この日の話をゆっくりとしてみたいと思う。
もうすぐ2年になろうとしている。
ということは、僕も父親になってもうすぐ2年ということになる。
彼が生まれて来た日は、僕の住んでいる地域には珍しく大雪だった。
産まれる前日の夕方に破水して病院へ。
結局夜の間は産まれず、一旦僕だけ帰宅することになったが
その頃雪が降り始めた。
明け方に妻からの電話で飛び起き病院へと向かう。
辺りはまだ真っ暗だが、徐々に雪は積もり始めていた。
僕が到着して間もなく分娩室へと妻は移動。
一人待合室で誕生を祈るのみの僕。
こんなとき男は本当に無力であることを痛感するが
ふと明るくなって来た窓の外を見ると
夜の間に降り積もった一面の「銀世界」が
「静かに時を待てばいい」と語ってくれているような気がした。
数分後、一際大きな声が待合室の僕の耳に響いた。
この世に生を受けて初めて発する力一杯の「Shout」である。
その後待つこと数十分の後、看護婦さんから不意に名前を呼ばれた。
「○○さんおめでとうございます。元気な男の子ですよ。」
どこかで見たようなシーンだったが
現実の重みが僕の腕の中いっぱいに広がった。
彼は人生初の「Shout」を成し遂げ心地良さそうに眠っていた。
太陽が昇ると、前日の寒さはどこへやらで雪は解け始めた。
同時に僕の前日からの緊張もやっと解け始めた。
The Isley Brothersの「Harvest for the World」
1曲目のPreludeの後に、アコースティックギターのカッティングに導かれ
「Harvest for the World」が始まる。
誕生の気持ちを祝うように軽快な調べに乗って
雪解けの道を自宅へと車を走らせた。
この日僕は、かつてない「Harvest(収穫)」を手に入れた。
何年か後に、彼と二人でこの曲を聴きながら
この日の話をゆっくりとしてみたいと思う。