Discover

ニューオーリンズの音楽を聞き込んで行くうち

ミシシッピー川を下り

自然な流れでカリブ海へと音の旅はシフトして行った。




カリブ海の音楽

サルサ、レゲエ、カリプソ　etc...

単純にゆるやかなムードに魅せられたことから始まったが

いろいろと聞き込んで行くうちに次々と新しい発見があった。




とくにそんな中でもカリプソは特別な何かを与えてくれた。




熱帯の地域独特のトロピカルなムード

打楽器でありながらメロディーも奏でるスティールパン

もともとカーニバルの行進の伴奏曲だったこともあり、

思わず体や心を動かせる何かがそこにはあった。




Van Dyke Parksの「Discover America」

アルバムタイトルとジャケットの２台のバスが物語っている。



まずは馴染みのカリプソのナンバーから進み出したバスは

Ａ面を悠々と走り抜ける。



Ｂ面に入ると、ニューオーリンズに足を踏み入れ

Allen toussaintの「Ocapella」
　


続いてL.Aへと進路をとり

Little Featの「Sailin' Shoes」



再びニューオーリンズに戻ると

Allen toussaintの「Riverboat」



そして最後は馴染みのカリプソナンバーにて故郷を目指す。



トリニダードから始まった音の旅は、

ニューオーリンズ、ロサンゼルスを経由して

再び故郷のトリニダードへと必然的に戻りつくのである。

　　　





古き良きアメリカを「発見」させてくれる極めて贅沢な一枚である。







肌寒くなったこの季節にカリブの心地よい風がスピーカーから吹いている。