(原題) EU may make Türkiye great again amid sour ties with US
2025/3/9 Daily Sabah (with AFP)

アンカラとベルリンで活動する独立研究者で政策アナリストのネバハト・タンリヴェルディ・ヤシャル氏は、「(トルコは)ロシアとの関係と、EUの支援も受けながらウクライナへの戦略的防衛支援を慎重に進め、米国の政策が変化する中でEUがウクライナの安全保障にさらに責任を負おうとする『新秩序』が出現する中、この地域の勢力バランスを再構築することを目指している」とAFPに語った。それに伴う課題を考えると、トルコは「短期的には実際的なアプローチを追求し、仲介活動の拡大、一部の欧州諸国との防衛協力の深化、軍事支援の新たなギャップへの対処に重点を置くだろう」と同氏は付け加えている。
しかし、フランスの政治学者、シュンビュル・カヤ氏は、トルコは「何よりも自国の利益を守りたいという願望に突き動かされており、国内の安全保障上の理由から近隣諸国に介入しているだけだ。今回の危機は、トルコがNATO加盟国であり、EU加盟候補国でもあることを強調する機会だ」と主張している。
ポーランドのトゥスク首相は、欧州防衛におけるトルコの重要性を認識しているEU首脳の一人だ。同首相は、欧州は防衛のために「内側ではなく外側の壁」が必要だと述べた。トゥスク首相は、隣国シリアの激しい内戦からトルコに逃れてきた難民や移民の流入が急増している時期に、欧州への移民の流入を抑制する協定をトルコと交渉した際、欧州理事会議長を務めていた。 2016年の協定は、移民の負担から欧州を救い、不法移民を全体的に終わらせるためのより効率的な方法、すなわち不法移民につながる根本的な問題に取り組むという問題から欧州を救うという点では成功した。
トルコはシリア難民を大量に受け入れており、彼らのニーズは協定の一環としてEUの資金で部分的に賄われていた。しかし、協定で言及されたトルコ国民のヨーロッパへのビザなし渡航は履行されず、EUはトルコの加盟交渉を停滞させ、トルコは困ったときだけEUに頼るようだ。
「ウクライナに対する我が国の防衛産業の支援と、戦時下にもかかわらず国外に逃避しなかった民間部門の貢献を考えれば、EUの防衛製品調達および復興プログラムからトルコが除外されていることは説明がつかない」、「欧州安全保障はEU加盟国だけの問題ではない。同盟国である米国の強力な支援を得て、大西洋を越えたつながりを最大限に保護することが間違いなく不可欠だ」ととエルドアン大統領は繰り返し語っている。
クロアチアのラドマン外相との共同記者会見でフィダン外相は「EUにとって持続可能で抑止力のある安全保障体制は、トルコの参加があって初めて可能になる。欧州の安全保障の問題は、ウクライナ戦争だけに還元できない。欧州の安全保障体制の問題は、長期的かつ戦略的な観点から取り組まなければならない。この文脈において、持続可能で抑止力のある安全保障体制は、トルコの参加があって初めて可能になる」と述べた。
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