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(アラビア語版)
(目次)
第6章:現代イスラームテロの系譜(7)
152やすやすと国境を越えるイスラーム・テロ(3/4)
ホメイニ師の呼びかけに応えレバノンではシーア派組織ヒズボラが立ち上がった。ヒズボラはこれまでのイスラエルに対するテロ活動に加え米国人特に軍属に対するテロ活動を活発化させた。彼らにとってはイスラエルも米国も同じ穴の狢(むじな)である。1983年、ベイルート駐留の米軍海兵隊本部に爆弾テロ攻撃を敢行、米兵241名が死傷した。
エジプトでもイスラエルとの単独和平に踏み切ったエジプト・サダト大統領に対する反感が宗教意識に火をつけ、大統領はジハード団に属する身内の将校に暗殺された。さらにスンニ派によるテロ活動はアフガニスタンで名をはせたオサマ・ビン・ラーデン率いるアル・カイダが中東全域で活動を活発化させた。アル・カイダはイエメンのアデンで米兵を狙った爆弾テロを実行、オーストリア人観光客が犠牲になった(1992年)。
(続く)
荒葉 一也
E-mail: Arehakazuya1@gmail.com
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