(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してお読みいただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0463MenaRank10.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その10)
2.MENAと日本の2018年の輸出入
(対前年比金額ベースで3割近く増加!)
(1)日本の輸入
(表http://menarank.maeda1.jp/10-T02.pdf 参照)
2018年のMENA諸国からの輸入総額は10.5兆円であり日本の輸入総額の13%であった。 MENA地域からの輸入はほとんどが石油或いは天然ガス(LNG)であり、サウジアラビア、UAE、カタール、クウェイトのGCC4カ国及びイランが輸入相手国の上位を独占しており、これら5カ国だけでMENA全体の輸入額の92%に達している。
国別ではサウジアラビアからの輸入額が3.7兆円でトップであり、第2位はUAE(3兆円)である。第3位はカタールの1.6兆円で、これら3か国が輸入額1兆円以上の国である。第4位はクウェイト(8千億円)、第5位イラン(3,800億円)であるが、上位4か国の対前年増減率はサウジアラビア20%増、UAE31%増、カタール33%増、クウェイト21%増といずれも2~3割増となっている。第6位のイランからの輸入額は前年比5%減であり米国による経済制裁に伴い本邦石油企業が輸入を抑制したためでGCC諸国とは対照的である。
非産油国のイスラエル、トルコ及びエジプからの輸入額はそれぞれ1,549億円、834億円、15億円であり、MENA全体の輸入に占める各国の割合は1.5%以下とかなり低く、特にエジプトは前年に比べ大幅に減少している。
ちなみに中国からの輸入は19兆円に達しMENA全体の2倍近い金額である。また米国からの輸入は9兆円でありGCC6カ国の合計額より少ない。対前年比では中国は4%増、米国は11%増となっている。
(続く)
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