石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油・ガスの生産と消費で米国が四冠:BPエネルギー統計2020年版石油+天然ガス篇 (10)

2020-09-21 | BP統計
(注)本シリーズは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0514BpOilGas2020.pdf

(アジア・大洋州のシェアは22%から31%に拡大!)
(3)地域別の消費量の推移(2000年~2019年)
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/3-3-G03.pdf 参照)
 全世界の消費量に占める地域別の割合の推移を見ると2000年は北米が世界全体の31%を占めて最も多く、次いで欧州とアジア・大洋州が各22%、ロシア・中央アジア9%、その他地域(中南米、中東及びアフリカ)が15%であった。

 その後世界全体の消費量は増加したが、地域によって様相が分かれ、欧州は2,500万B/D前後にとどまり、北米地域も2015年ころまでは3,800万BDとまりであった。これに対してアジア・大洋州地域の消費量は大幅に伸び、2000年の2,600万B/Dが2004年には3千万B/Dを超え、また2012年に4千万B/Dを突破、2019年にはついに5千万B/Dの大台を突破している。この結果世界全体に占める割合も2000年の22%から2019年には31%に達している。

 2019年の地域別消費量はアジア・大洋州が5,100万B/D、北米 4,200万B/D、欧州2,400万B/D、ロシア・中央アジア地域1,400万B/D、その他地域3,400万B/Dとなっており、全世界に占めるシェアはアジア・大洋州が31%、次いで北米25%、欧州15%、ロシア・中央アジアが9%であり、これら4地域で世界の石油・天然ガス消費量の8割を占めている。かつて2000年には15%であった中東、南米およびアフリカ地域のシェアは21%に増加しており、発展途上国のエネルギーの消費が拡大していることがわかる。

(続く)

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前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
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