石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

群を抜く米国の軍事費と武器輸出額:世界及び中東主要国の軍事費と武器輸出入(2)

2021-06-25 | その他

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0535WorldRank7.pdf

 

(世界ランクシリーズ その7 2020年版)

 

(一人当たり軍事費はイスラエルが2,402ドルで世界一!)

2.一人当たりの軍事費

(図http://rank.maeda1.jp/7-G03.pdf 参照)

国民一人当たりの軍事費が世界で最も多いのはイスラエルであり2,508ドルに達する。2位は米国の2,351ドルで、一人当たり軍事費が2,000ドルを超えるのはこの二カ国だけである。3位以下とその額は、3位シンガポール(1,856ドル)、4位サウジアラビア(1,652ドル)、5位クウェイト(1,625ドル)であり、6位オマーン、7位ノルウェー、8位オーストラリアまでの8カ国が一人当たり1,000ドルを超える国々である。

 

上位の顔ぶれにはサウジアラビア、クウェイト、オマーンのGCC各国が並んでいる。GCC6カ国はサウジアラビアを除きいずれも人口が少ないが、豊富な石油収入により一人当たりの軍事費が大きい。同じGCCのUAE及びカタールはSIPRI2020年統計では明示されていないが、財政規模が最も小さいバハレーンが一人当たり軍事費で13位に入っていることから、両国とも10位以内であることは間違いないと言えよう。

 

 上記以外の主要な国では韓国が10位(892ドル)に入っている。またロシアは30位(423ドル)、中国58位(175ドル)、インドは53ドルで世界89位である。中東諸国のうちトルコは210ドル(世界51位)、イランは188ドル(同54位)、エジプトは44ドル(同96位)である。

 

 日本の一人当たり軍事費は389ドル、世界33位とされている。日本を1とした場合、米国は6.0倍、サウジアラビア4.3倍、韓国2.3倍であり、一方中国は日本の2分の1、インドは10分の1である。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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