石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(2月17日)

2021-02-17 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

(中東関連ニュース)

・イラン、IAEAの抜き打ち査察を拒否。米の制裁解除が先と主張

・米大統領の最初の中東対話はイスラエル首相。1カ月未接触の批判に応えて

・対IS有志連合がトルコ-シリア国境沿いに軍事基地建設を計画

・米、イエメンフーシ派に軍事行動の全面停止を呼びかけ

・エジプト、リビアの大使館再開へ。2014年以来

・サウジ:2024年以降はリヤドに地域代表事務所のない外国企業とは取引停止

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5社中3社が200億ドル強の巨額損失を計上:五大国際石油企業2020年度業績速報シリーズ(3)

2021-02-17 | 海外・国内石油企業の業績
  1. 5社の2020年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)

以下の各表参照。

表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)

表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20Bpdf (キャッシュフロー)

表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20Cpdf (石油・ガス生産量)

 

(ExxonMobil、Shellに次いで赤字200億ドル超える!)

3.BP

https://www.bp.com/en/global/corporate/news-and-insights/press-releases/fourth-quarter-2020-results.html

 

(1)売上高

 BPの2020年10-12月の売上高は448億ドルであり、また通年売上高は1,804億ドルであった。前年同期比では10-12月期は37%、通年ベースでは35%の減収である。

 

(2)利益

 10-12月期の利益は14億ドルで前年同期の2千万ドルに比べ急増しているが、通年ベースで見ると前期の40億ドルの黒字に対し今期は▲203億ドルの巨額の損失を計上している。赤字幅はExxonMobilの▲224億ドル、Shellの▲217億ドルに次いで三番目に多い。部門別利益では上流部門は通年で▲50億ドルのマイナスであり前年の111億ドルの黒字から一転して大幅に悪化している。下流部門は31億ドルの利益であったが、前年の64億ドルから半減している。(注、最終損益額には石油化学部門その他の損益が合算されているため、部門別の上流・下流部門の損益合計額とは一致しない。)

 

(3)売上高利益率

 通年ベースの売上高利益率は前年の1.4%から2020年は▲11%に悪化している。

 

(4)設備・探鉱投資

 2020年の設備・探鉱投資額は123億ドルであり、2019年に比べ20%減少している。

 

(5)キャッシュフロー

BPの2020年の年間営業キャッシュフローは122億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲79億ドル、40億ドルであった。この結果同社の年末のキャッシュフロー残高は2019年末の225億ドルから2020年末は311億ドルに増加している。

 

(6)石油・ガス生産量

 昨年のBPの石油生産量は日量平均1,229千B/Dであり、前年(2019年)に比べ5%減少している。天然ガスも日量平均6,643mmcfdで前年より15%減少している。

 石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で2,375千B/Dとなり、2019年比では10%減である。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行

 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

        Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

        E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする