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石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

中東は湾岸の小国以外ほとんど世界100位以下:世界平和指数(中)

2020-06-18 | その他
(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。 http://mylibrary.maeda1.jp/0506WorldRank8.pdf

(世界ランクシリーズ その8 2020年版)

(世界163か国中で日本は9位、米中アラブ主要国は軒並み100位以下!)
2.2020年の世界ランク及び2019年との比較
(表http://rank.maeda1.jp/8-T01.pdf参照)
 2020年の平和指数世界1位はアイスランドでスコアは1.078である。これに続く世界5位までにはニュージーランド、ポルトガル、オーストリア及びデンマークがあがっている。ニュージーランド以外はいずれも西ヨーロッパの国々である。なおこれら上位5か国の顔触れと順位は前年と同じである。

 日本を含む主要な国々の世界ランクを見ると、日本は9位(スコア1.360)で順位は昨年と同じであるが、スコアは0.009改善されている。米国、中国、ブラジル、インド、ロシアはいずれも世界100位以下であり、中国は104位、米国はさらに低い121位にとどまっており、ブラジル(126位)と差がない。インドは139位であり、ロシアは調査対象国163カ国中の154位にとどまっている。最下位の163位はアフガニスタンである。前年と比較すると、中国及び米国は順位、スコア共に伸びている。インドはスコアは下がったが世界ランクは若干上がっている。一方、ブラジルは世界ランクが昨年の116位から大幅に下がっており、平和が脅かされているようである。

 中東各国を見ると、トップはカタールで同国の世界順位は27位と世界的にみても平和指数がかなり高く、また前年と比べても指数、ランクともに上昇している。中東でカタールに次いで平和指数が高いのはUAEで世界ランクは41位である。昨年の同国のランクは53位であり、今年大幅にアップしていることは注目に値する。

 カタールとUAEを除くその他の中東諸国は、ほとんど100位以下にとどまっている。カタール、UAEとともにGCCの構成メンバーである産油国サウジアラビアの世界順位は163カ国中の128位である。エジプトは130位にランク付けされ、イラン、イスラエル及びトルコはそれぞれ142位、145位、150位である。これら各国の順位を前年と比較すると、エジプトはアップ、イランはダウンし、イスラエル及びトルコはほぼ横ばいである。

(続く)

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前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-Mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

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石油と中東のニュース(6月18日)

2020-06-18 | 今日のニュース
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(石油関連ニュース)
・OPEC月例レポート:5月生産量は前月比630万B/D減。サウジだけで316万B/D減
・イラク、6月の原油輸出8%減、OPEC+の減産目標に近づく
・GECF(世界ガス輸出国フォーラム):今年のガス需要は2-5%減。2009年以来のマイナス成長

(中東関連ニュース)
・米、シリア大統領夫妻を標的に強力な経済制裁Caesar法適用
・シリア、ドル交換レートを704SPから1,256SPに引き下げ。ブラックマーケットはなお2,600-2,800
・サウジアラムコ、SABIC株70%買収正式発表。一株当たり123SR、時価89SRに比べ大幅割高
・UAE、外国直接投資流入額で中東トップに:UNCTAD、World Investment Report発表。  **



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