Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

retirement

2019-07-17 04:14:20 | コラム
ブラッド・ピット「10本で引退。真剣なんだなと思った。賞味期限なのだろうが、映画、監督、俳優。彼ほど勉強しているひとは居ない。でも小説や舞台など他にもやると聞いている」

QT「まもなく30年。30年やっている監督自体が稀で、いってしまえばこのレベルで。ここで締めくくっていい」

…………………………………………

一番搾り「カス」になるまで、そのいきざまを見せつけるのか。
あるいは、一番搾りのままでこの世界を去るのか。


アーティストと格闘家の引退は信用するな・・・よくいわれることだが、どうやらQTにはそれが通用しないようだ。

どうやらというか、このひとに関しては、ずっとそんな気がしていた。


QTを愛称に持つクエンティン・タランティーノ、56歳。

じつは彼は3本目の監督作で「10本撮ったら引退する」と発言していた。
そのときから、「このひとの場合は、たぶんほんとうだろう」と思っていた。

まもなく日本公開される『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、彼の監督作は9本を数える。
(そういや予告編にも、わざわざ「6作目」「7作目」「8作目」と記していたものな、これはQTの指示だったのかもしれない)



次回作が10本目、すでに引退作の題材はなにか? みたいな議論が始まっており、R指定版の『スタートレック』になるのではないか―なんていう話も。


新作があと2本しか観られない、、、というのは「ほぼ確定」と思ってまちがいなさそう。

映画ファンとしては純粋に寂しいが、QT好きとしては「らしいな」というか、自分の思い描いてきたビジョンをそのまま突き進もうとする姿に格好よささえ覚える。


印象的な引退。

千代の富士もイチローも浅田真央も素晴らしいが、最も印象的だったのは、世代的におニャン子クラブの「なかじ」だったりする。




哀しいのは。
必ずしも、ちょっぴり切なく、それでいて清々しい引退になる―とはかぎらないってこと。

不祥事を起こしたりしてね。

晩節を汚すなっていうのは至言だなぁとは思うけれど、生きてりゃいろいろあるもの、
強姦やひとごろしのレベルは庇いようがないが、結果を残したひとであれば、やっぱりその栄光を称えてあげたいよね。

そういう意味でちょっと心配なのが、ウディ・アレン。

性的疑惑などで思うように映画が撮れない状況がつづいているが、だからといって、彼の過去作まで否定してしまうのはどうなのか。


引退へのカウントダウンが始まっているQTは「むしろ安心」、それよか、晩節を汚してしまったアレンが不憫でならない・・・というと、怒るひとも居るだろうな。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『『拝啓、〇〇様』(19)』
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画監督別10傑(55)山... | トップ | 『拝啓、〇〇様』(19) »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
引退後 (oyajisann)
2019-07-17 10:14:41
引退後も何かの形で映画と関わって欲しいです。
10本目スタートレックそれもR指定の噂ですか?
返信する

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事