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Cape Fear、in JAPAN

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gooブログ終了までに、「ひとり」映画オールタイムベスト101を完結させるぜ^^(1)

2025-05-02 00:10:00 | コラム
第1位『タクシードライバー』

<76年、アメリカ映画 監督:マーティン・スコセッシ 脚本:ポール・シュレイダー 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター、ハーベイ・カイテル、シビル・シェパード>

映画個人史として2位3位に転落したこともあったけれど、
自分は結局、この映画に出会っていなかったら地元グンマーに留まったままで、シナリオも書いていなかったのはもちろん、映画好きとさえ名乗ってもいなかったであろう、、、ことを思うと、やはりこれでしょう!!ってなわけで首位に返り咲いた傑作。

そういう意味では、スコセッシに「責任取ってください!」ともいいたくなるわけですよ(^^;)

簡単にいえば、こじらせまくった孤独な男のパラノイアを描いている。

ただシュレイダーにとってもスコセッシにとっても想定外だったのは、主人公トラビスが思いのほか(観客の)共感を支持を集めてしまったこと。
映画はトラビスの心情に寄り添いつつも、ある一定の距離感を保ったままで物語を展開させている…だからこそ批評性が生まれたはずなのに、にも関わらず、最後の大殺戮は喝采を持って受け入れられ、ベッツィを振った(とも解釈出来る)エンディングに溜飲を下げた男たちが多かった。

しかし「この程度の解釈」はまだかわいい―と思えるのは、「じつはトラビスはベトナムにさえ行ってない」「彼にとって都合のよい展開はすべて妄想で、都合の悪い展開のみが現実」などなど、あらゆる深読みを試みるマニアが世界中に沢山存在し、
それは自分を指しているともいえるし(^^;)友人のAやBもそうだったし、話したことないけど批評家の〇〇さんもきっとそうだろうな、、、と24時間以上も想像を逞しく出来るこの映画の罪深さといったらないのでR。

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Unknown (あさ)
2025-05-03 15:23:55
やっぱり1位は『タクシードライバー』なのですね。
マッキーさんくらい膨大な映画鑑賞量の方が選ぶランキングだと、説得力が違う気がします。
ある作品で人生が変わるのってスゴい。素敵。

私の映画好きな友人に1番好きな作品を問うたら、「タクシードライバー!」と即答でした。彼は17歳でスクリーンが初観、トラヴィスに深く共鳴したそうです。それからは繰り返し観てサントラのレコードを擦り切れるほど聴いて。。
数年前に目黒シネマで初めてスクリーン鑑賞した時、私がポスターを見ていたら1人の男性が話しかけてくれて、彼は19歳で初観スクリーン、「ほんとに傑作だよね。」としみじみ語ってくれました。
日本中に世界中に、この作品を深く刻み込んでいる人たちが沢山いるのでしょうね!
最近またサントラCDを聴いてます。1人でじっと聴いてると、この美しい世界に深く入り込めて幸せ。
バーナード・ハーマンって天才!
本当に凄い作品ですよね。。しみじみ。。
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あささん、 (まっき~)
2025-05-03 16:01:16
いちばん心に刺さったのはレイジング・ブル、いちばん観ているのは150回を優に超えている(^^;)グッドフェローズだったりするのですが、人生を変えたとなるとタクシードライバーです。

何度かキャリーやタクドラを「そこまで…」というひとと出会い、若いころはその度に「きっとあなたの青春時代はきらきらしていて素敵なものだったんですよ」と皮肉めいたことばを返したものですけど💦これはこれで酷い返しだったなぁと少し反省!

ただ、実際にそう思っているところも未だにあって…というのが偽らざる気持ちではあるのです。。。
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