Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

つなぐ、25年。

2021-03-14 00:10:00 | コラム
エヴァの完結編にあたる(と、思われる)『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されている。

劇場はすごい熱気、
でもなんか、去年の鬼さん現象とはちがう雰囲気。





どちらかというと『スター・ウォーズ』シリーズの熱狂にちかいのかな、
熱気が「やや」黒いのは世代によるものでしょう、ファミリー感はぜんぜんなし、単身、とくに男、さらにいえば「おっさん」の熱気。

そうだよな、約25年かかっているのだもの、着地するまでに。

25年といえば、『ツイン・ピークス』だってそうだった。

エヴァもそうだと思うが、これを機に前作やオリジナルを初鑑賞、、、という向きだって居ないことはないでしょう、
けれども熱狂を作り出す中心に居るのは、25年前にのめり込んだひとたちなのだよね。

あぁ生きていてよかった! みたいな。
作品の歴史に自分の25年を照らし合わせることによって生まれる感慨が、けっして清らかなものではないから「黒い」熱気になると。

映画だけにかぎったことではない、
長いこと向き合ってきたからこそ味わうことが出来る「なにか」って、たしかにあるのだよなぁ。。。


「One Last Kiss」

初めてのルーブルは
なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ
もうとっくに出会ってたから
初めてあなたを見た
あの日動き出した歯車
止められない喪失の予感






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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(367)』
コメント (1)
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