Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(171)高橋惠子

2020-03-08 00:10:00 | コラム
55年1月22日生まれ・65歳。
北海道出身。

公式プロフィール

実際の本人と、作り上げられたイメージとの乖離。

俳優やミュージシャンにかぎった話ではありません。
たとえば元プロレスラーのダンプ松本さんは、悪役をやっていたころ、街を歩くと石をぶつけられたそうです。

ジョークっぽく。ではなく。
「本気で」ぶつけてくる。

ネット世論が主流になった現代では、これさえ「望んでついた職業だろ」「自己責任だ」といい放っちゃうのでしょうかね。

擁護するつもりはありませんが、敢えて沢尻エリカ「側につけば」、作り上げられたイメージとの乖離に悩み押し潰され、クスリに手を出したのかもしれません。

繰り返しますが、擁護はしませんよ。


高橋惠子(たかはし・けいこ)、旧芸名・関根恵子(せきね・けいこ)さんも、現在の「達観の境地」に達するまで、作り上げられたイメージとの乖離に悩みもがき押し潰されそうになり、いわゆる「ドタキャン」をしてみたり、自殺未遂まで起こしてしまったのでした。



<経歴>

芸能事務所「ブロウアップ」主宰。

旦那は、映画監督の高橋伴明。

中学2年時に大映関係者にスカウトされ、卒業後、高校には進学せず大映に入社。

映画俳優デビュー作は、70年の『高校生ブルース』。

妊娠するヒロイン役でしたが、これが鮮烈でした。



・・・まぁ、受け手からすれば !!! となりますなぁ。。。

以降、
『おさな妻』(70)や『可愛い悪魔 いいものあげる』(70)、『新・高校生ブルース』(70)、『高校生心中 純愛』(71)、『樹氷悲歌』(71)、『成熟』(71)とつづき、
タイトルから容易に想像出来ますが、大映のイメージ戦略に違和感を覚え引退を決意、しかし増村保造監督に出会って表現の喜びを感じ、もう少し頑張ってみようと思ったそうです。

大映倒産後、東宝へ移籍。

71年、『太陽にほえろ!』(日本テレビ)で婦人警官シンコを演じ性少年だけのアイドルから脱却、一般的な知名度も上がる。
自分が恵子さんを知ったのは、この再放送だったと思います。

『朝やけの詩』(73)、『神田川』(74)、『動脈列島』(75)、『青春の門』(75)。

77年にノイローゼ気味となり、自殺未遂を起こしてしまう。
しばらく休業したのち、81年のにっかつロマンポルノ『ラブレター』で完全復活を果たす。

『幻の湖』(82)、
そして、宇崎竜童が主演した『TATTOO<刺青>あり』(82)で高橋伴明と出会い結婚。

家庭が出来たことによって落ち着いたようで・・・
『大日本帝国』(82)、『恋文』(85)、『ゴルフ夜明け前』(87)、『次郎物語』(87)、『DOOR』(88)、『ほしをつぐもの』(90)などで好演。

ふぅ、えがったですね。
でもね、なんか、諸々を含めて、かっけー! と思うんですキャリアが。

そう思いません?

久しぶりにスクリーン復帰するのは2007年からのこと。

『歌謡曲だよ、人生は』(2007)、『ふみ子の海』(2007)、『禅 ZEN』(2009)、『ちゃんと伝える』(2009)、
『エクレール・お菓子放浪記』(2011)、『カミハテ商店』(2012)、『俺俺』(2013)、『二流小説家 シリアリスト』(2013)、『赤い玉、』(2015)、『四月の永い夢』(2018)。

さすがに主演を張ることはありませんが、映画を、きっちりしめてくれています。

あらためて、かっけー! 俳優人生です。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(172)高橋ひとみ』
コメント (1)
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