Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(142)

2015-09-06 05:49:03 | コラム
よく泣く。
ちょっと呆れられるほどに、泣く。

といっても、映画やスポーツに触れたときの話である。

日常生活―つまり人間関係や仕事の失敗で泣いたことは、25歳の夏で最後だったか。

そのときのことは随分前のコラムで記したことがあるが・・・

(1)いろいろあって家賃48000円が払えなくなって、
(2)日払いの仕分けバイトに申し込む
(3)そこは日給8000円のところで、
(4)6日間働けば家賃分を稼げるはずだった
(5)しかし最終日に、日本酒「八海山」の6本セットを割ってしまい、
(6)その合計額が、48000円だった
(7)6日間、タダ働きみたいなもの、
(8)さすがに落ち込んで帰りの電車に乗ると・・・

(9)座席に座って眠っている中年女性が、去年死んだ「かーちゃん」にあまりにもソックリで、
(10)あんたはなにやってんの!? と叱られているように思えた

・・・ために、思わず涙してしまったと。

切ないねぇ。


女子に泣かれたことは、けっこうある。

べつに自分がモテ男で、浮気をしたからとか、そういうのではない。
相談事を聞いていたら、向こうが泣き出したっていうパターン。

やっぱり女子の涙には弱いねぇ。

でも、わーわー、わんわん、、、というのはイヤかも。

しくしく、がいいね。

好きという感情がなくとも、しくしくやられたら、とりあえず抱きしめちゃうもの。


映画の登場人物で印象的な涙といえば・・・

『エレファント・マン』(80)、アンソニー・ホプキンスの涙。



そして『マグノリア』(99)、メローラ・ウォルターズの涙。
(トップ画像。このラストシーンで見せる彼女の「泣き」「笑い」は、映画史上で最高のものだと思う)

どっちもわんわんではなく、しくしく・・・でもないな、一粒の涙がつーーーっと頬を伝うというか。

自分の泣きかたも、それに近いはず。


これまた以前にも書いたが、何度触れても泣いてしまう、映画とスポーツのシーン。

『ロッキー2』(79)の、エイドリアン難産のシーン。



『奇跡の海』(96)の、ヒロインがボロボロになっていく後半。
『カノン』(98)の、最後のオヤジの泣きっぷり。

・・・あぁこれらのシーンでは自分、静かに泣いてないな。号泣かもしれない。

ただ、ヤクルトの伊藤智仁が2軍で見せた最後の投球は、いつ見ても静かに泣ける。




昔っから涙もろかった。

もらい泣きもよくするし。

ただ悲しい・哀しいシーンで泣くというよりも、主人公が誰にも知られることなく努力しているシーンとかにやられる。

だから、映画としては「好きではないはず」の『Shallweダンス?』(96)でさえも、役所さんが歩道橋の下で肩を固定して練習するシーンで泣けたのだもの。


というわけで今回の初体験シリーズは、「(おそらく)生まれて初めて涙した映画」でいってみたいと思う。


つづく。


※そういえば『マグノリア』は、いろんなキャラが泣いていたなぁ




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(143)』

コメント (2)
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