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米新興ハイテク企業4社、来年早々IPO!

2015-12-29 11:40:25 | ネット、ビジネス、IT
企業価値が10億ドル(約1200億円)超と評価されている米国の新興ハイテク企業4社が来年早々にも新規株式公開(IPO)を行うため準備を進めている。今年はひどく低調だったIPOが来年は反転する兆しとみられます。

 当局への届け出や事情筋によると、仮想化ソフトのニュータニックス(Nutanix Inc.)、業務用ソフトのオクタ(Okta Inc.)、クラウド電話ソフトのトゥイリオ(Twilio Inc. )、クラウドの費用最適化ソフトのクーパ・ソフトウエア(Coupa Software Inc.)の4社が早期のIPOを予定していて、各社とも過去1年半の間に投資家から企業価値が10億ドル以上と評価されました。

 市場環境がこれらのIPO計画を変更に追い込む可能性はあります。しかし、予定通り実行されれば、その結果は投資家が新興企業のIPOにプレミア価格を支払う意欲があるかどうかの試金石となります。昨年はハイテク企業のIPOが非常に活発だったのですが、今年はずっと低調で、既に公開している同業他社の株価や事前の評価より大幅に低い値付けとなる企業が多かったのです。

 調査会社ディールロジックによると、今年株式公開したハイテク企業は95億ドルを調達しましたが、昨年のIPOでの調達額は408億ドルに上っていました。IPO自体の数も昨年の62社から29社へと半分以下になりました。

 ただ、年末にきて市場に活気が出てきています。ソフト開発業者のためのツールを手掛けるアトラシアンは9日のIPOで、ハイテク企業としては9月以来初めて仮条件のレンジを上回るIPO価格となり、取引初日の価格も上昇しました。現在はIPO価格の21ドルを30%超高い水準で取引されています。

 クレディ・スイスの株式運用の世界総責任者、アンソニー・コントレオン氏は「最近のIPOの結果は投資家やハイテク企業経営者にハイテク企業投資の市場は活発だとの自信を与えた」と述べました。

 来年早々に予想されるハイテク企業IPOは、企業価値が10億ドル以上との評価を得ている130社以上の新興企業から注目されることになります。ダウ・ジョーンズ・ベンチャーソースによると、これらの企業価値の総額は民間試算で少なくとも4800億ドルに上ります。

 銀行関係者や投資家は来年のIPO市場には民間の資金調達動向が大きく影響し、また、逆にIPO市場がその資金調達動向にも影響することになりそうだと語っています。

 今年は、事前評価が良かった新興企業のIPOが期待外れに終わり、他の新興企業の足を引っ張りました。モバイル決済サービス新興企業スクエアと クラウドストレージサービスのボックスはIPO価格が事前の評価額を下回わりました。手芸品などのオンライン市場を運営するエッツィはIPO価格が事前評価額を上回わりましたが、上場後はその評価額を下回っています。

もし私募による資金調達が厳しいままなら、成長資金が必要な新興企業にとってはIPO以外の選択肢はほぼないことになります。

CBインサイツのアナンド・サンワル最高経営責任者(CEO)は今月の調査リポートに、一部の会社は来年、IPOに「引きずり込まれる」ことになりそうだと指摘、「これはかつてなかったことだ」と記しています。(ソースWSJ)