アップルは26日に1-3月期(第2四半期)決算を発表する予定ですが、いくつかの点でこれまでとは違ったものになるでしょう。売上高とiPhone(アイフォーン)の販売台数はいずれも前年同期比で減少する見通しです。
アップルは過去13年間、四半期売上高が前年同期を下回ったことはありません。アイフォーンの販売台数も2007年の発売以来、前年同期比割れとなったことはありません。
しかし、この前年同期比割れの予想は驚くにあたりません。
アップル自身、1月の10-12月期(第1四半期)決算発表時に1-3月期売上高が減少するとの見通しを示していました。さらに、最近はアップルのさらなる減産計画について相反する報道が飛び交うなか、同社決算への期待値はこれ以上ないほど低下しており、決算がそれを上回らないことは難しい状況です。アナリストの予想では1-3月期のアイフォーン販売台数は5000万台と前年同期比で18%減少する見通し。また、売上高は同10%減の521億ドル、1株利益は同14%減の2ドルになる見通しだです。
このさえない数字の原因は何か。アップルは自らの成功の犠牲者だといえます。iPhone 6は昨年、記録的な売上高を上げたので、後継機がその伸びを維持するのはほぼ不可能とみられています。今年iPhone 6sを購入する人は昨年より減るだろう。今年新たに発売されたiPhone SEは4-6月期決算の数字には貢献するかもしれないが、それだけではアップルを不振から脱却させることはできません。アナリストの予想では4-6月期のアイフォーンの販売台数も前年同期比で7%減少する見通しです。
問題は次の製品だ。
われわれはiPhone 7(または別の名前のアップルの次世代製品)の流出写真さえまだ目にしていません。次世代製品はアップルを成長路線に戻せるだけの優れた製品でなければなりません。アナリストは新製品がけん引役となり、17年度通期のアイフォーン販売台数は6%増加するとの見通しをすでに立てています。
現在、投資家にとっての気がかりは、まだ見ぬアイフォーンの新製品です。アップルの株価はアイフォーン減速への警戒感が表面化し始めた約1年前にピークを付けています。以来、同社の時価総額は約1800億ドル(約20兆円)減少しました。その結果、アップルのネットキャッシュを除く予想利益ベースの株価収益率(PER)は約8.5倍と低くなっています。アイフォーンの不振は今、株価に過剰に織り込まれています。(ソースWSJ)
アップルは過去13年間、四半期売上高が前年同期を下回ったことはありません。アイフォーンの販売台数も2007年の発売以来、前年同期比割れとなったことはありません。
しかし、この前年同期比割れの予想は驚くにあたりません。
アップル自身、1月の10-12月期(第1四半期)決算発表時に1-3月期売上高が減少するとの見通しを示していました。さらに、最近はアップルのさらなる減産計画について相反する報道が飛び交うなか、同社決算への期待値はこれ以上ないほど低下しており、決算がそれを上回らないことは難しい状況です。アナリストの予想では1-3月期のアイフォーン販売台数は5000万台と前年同期比で18%減少する見通し。また、売上高は同10%減の521億ドル、1株利益は同14%減の2ドルになる見通しだです。
このさえない数字の原因は何か。アップルは自らの成功の犠牲者だといえます。iPhone 6は昨年、記録的な売上高を上げたので、後継機がその伸びを維持するのはほぼ不可能とみられています。今年iPhone 6sを購入する人は昨年より減るだろう。今年新たに発売されたiPhone SEは4-6月期決算の数字には貢献するかもしれないが、それだけではアップルを不振から脱却させることはできません。アナリストの予想では4-6月期のアイフォーンの販売台数も前年同期比で7%減少する見通しです。
問題は次の製品だ。
われわれはiPhone 7(または別の名前のアップルの次世代製品)の流出写真さえまだ目にしていません。次世代製品はアップルを成長路線に戻せるだけの優れた製品でなければなりません。アナリストは新製品がけん引役となり、17年度通期のアイフォーン販売台数は6%増加するとの見通しをすでに立てています。
現在、投資家にとっての気がかりは、まだ見ぬアイフォーンの新製品です。アップルの株価はアイフォーン減速への警戒感が表面化し始めた約1年前にピークを付けています。以来、同社の時価総額は約1800億ドル(約20兆円)減少しました。その結果、アップルのネットキャッシュを除く予想利益ベースの株価収益率(PER)は約8.5倍と低くなっています。アイフォーンの不振は今、株価に過剰に織り込まれています。(ソースWSJ)