リーマンショック以来の米景気後退懸念に加え、欧州のギリシャ問題などが重なり世界景気の後退に対する不安が広がっていました。これらの不安を取り除かなければ最悪「世界恐慌の再来」もあり得ると言う不安心理が高まり、日本のバブル崩壊後の政策を教訓に、米国や欧州は日本のようにはならないとばかりに、先進国を中心に巨額の財政投資が行われたことで、世界中が金融緩和を進めたため世界中にマネーが溢れていました。しかしギリシャなどの問題にメドがつかなければいくら金をバラ撒かれても使うところがなく、マネーの行き場がない状態になっていました。それに米国における景気のさらなる後退懸念などもあり動くに動けない状態にあったため、リスク回避のため金はあっても使うところがない状態でした。
しかしその後、米国の景気が序徐々に上向き始めているのではという予想が出て来ていましたが、数字としてまだ表れてきていなかったため、米国の景気回復に自信が持てないでいたのです。ところがここにきて統計的にも米国の景気の回復が裏づけられ始めた事と、欧州問題が峠を越したことで、不安心理が一気に薄まり、リスク回避していた投資資金が一気に株式市場に流れ込み始めたのです。もちろんその流れの中で、日本にとって為替の問題も大きな問題だったのですが、日銀がインフレ目標を実質的に掲げたことで、対ドル円相場が75円の高値から82円台まで一気に急落したことで、輸出関連企業の業績回復に弾みがつくということと、今年は東北大震災の復興需要が見込めることもあり、世界中で株高現象が起こりました。
ところが、あまりの急激な株高に個人投資家はこの流れに乗り遅れた人が多かったと思います。それにまだ依然とこの株高に疑問を抱いているファンドマネジャーもいるように、今回の株高には高揚感というものは感じられません。「あれよあれよ」という間にスルスルと上がったからでしょう。理想買いの段階では往々にしてあることだと思いますが、慎重派は業績が追いついていないということで懐疑的になっているのです。もしこれが一部の雑誌で言われるように大相場の始まりだとすると、今後業績が上がり実体経済にその影響が現れてくるかどうかと言う事です。しかしそれが業績に表れた頃には株はまた一段と上がっていることでしょう。反対に予想が外れれば今回の株高も元の水準まで下がってしまうかもしれません。こうした判断が難しいだけに機敏な行動をとれず、個人投資家が乗り遅れた原因ではないかと考えます。
この1月~3月期は主要20市場のうち19市場で株が上昇しています。その中でも日銀の追加緩和にともなう修正で、日経平均株価が上昇率のトップになったのです。ただ気になるのは中国経済の成長鈍化や原油高への懸念も強まっていることです。金融緩和が主導によるマネー余り相場から、実体経済での景気改善が今後、伴わなければ、次に起こる業績相場には移行することはありません。今回の株高に乗り遅れたといって慌てて株を買えばかえって火傷するが落ちですから、ここまで上がった以上1万円台の目標達成感が出たところで相場のもみ合いになるはずであり、しばらくは様子を見ることも必要かと思います。もちろんそれが裏目にでないとも限りませんが、それから出動しても今後さらに上昇するなら十分間に合うかと思うからです。
今回の中で目立つのはアップル株でしょうか?1~3月期だけで何と5割高も演じているのです。それもあってアップルの属するナスダック総合株価指数は11年ぶりの高値になっています。ジョッブズ氏の死でりんごも熟れて落ちるのを待つだけだと思っていましたが、以外にもそれから5割も上がるなんてやはり株は難しいですね。世界の主要な株価指数の騰落率トップは日経平均の19.3%で、2位は8.7%のナスダックとロシアです。ロシアが2位とはびっくりですがこれは資源高のそれも原油の高騰が大きいと思います。4位はドイツの17.8%で、5位はブラジルの13.7%です。やはりブラジルは成長余力がありますね。ちなみに中国は2.9%でインドは2.6とこの2国は冴えません。中国は成長鈍化の懸念が出ているからでしょう。
しかし中国の成長鈍化が本格化すると日本経済に及ぼす影響も大きなものがあるだけに、これからも要注意です。今後を占うのは安全資産の債権から株式への資金シフトが起きるかということですが、業績の裏づけはもちろんのことですが、今回の上昇相場に乗り遅れた個人投資家の参入があるかどうかも今後を占うには重要なことだと思われます。
しかしその後、米国の景気が序徐々に上向き始めているのではという予想が出て来ていましたが、数字としてまだ表れてきていなかったため、米国の景気回復に自信が持てないでいたのです。ところがここにきて統計的にも米国の景気の回復が裏づけられ始めた事と、欧州問題が峠を越したことで、不安心理が一気に薄まり、リスク回避していた投資資金が一気に株式市場に流れ込み始めたのです。もちろんその流れの中で、日本にとって為替の問題も大きな問題だったのですが、日銀がインフレ目標を実質的に掲げたことで、対ドル円相場が75円の高値から82円台まで一気に急落したことで、輸出関連企業の業績回復に弾みがつくということと、今年は東北大震災の復興需要が見込めることもあり、世界中で株高現象が起こりました。
ところが、あまりの急激な株高に個人投資家はこの流れに乗り遅れた人が多かったと思います。それにまだ依然とこの株高に疑問を抱いているファンドマネジャーもいるように、今回の株高には高揚感というものは感じられません。「あれよあれよ」という間にスルスルと上がったからでしょう。理想買いの段階では往々にしてあることだと思いますが、慎重派は業績が追いついていないということで懐疑的になっているのです。もしこれが一部の雑誌で言われるように大相場の始まりだとすると、今後業績が上がり実体経済にその影響が現れてくるかどうかと言う事です。しかしそれが業績に表れた頃には株はまた一段と上がっていることでしょう。反対に予想が外れれば今回の株高も元の水準まで下がってしまうかもしれません。こうした判断が難しいだけに機敏な行動をとれず、個人投資家が乗り遅れた原因ではないかと考えます。
この1月~3月期は主要20市場のうち19市場で株が上昇しています。その中でも日銀の追加緩和にともなう修正で、日経平均株価が上昇率のトップになったのです。ただ気になるのは中国経済の成長鈍化や原油高への懸念も強まっていることです。金融緩和が主導によるマネー余り相場から、実体経済での景気改善が今後、伴わなければ、次に起こる業績相場には移行することはありません。今回の株高に乗り遅れたといって慌てて株を買えばかえって火傷するが落ちですから、ここまで上がった以上1万円台の目標達成感が出たところで相場のもみ合いになるはずであり、しばらくは様子を見ることも必要かと思います。もちろんそれが裏目にでないとも限りませんが、それから出動しても今後さらに上昇するなら十分間に合うかと思うからです。
今回の中で目立つのはアップル株でしょうか?1~3月期だけで何と5割高も演じているのです。それもあってアップルの属するナスダック総合株価指数は11年ぶりの高値になっています。ジョッブズ氏の死でりんごも熟れて落ちるのを待つだけだと思っていましたが、以外にもそれから5割も上がるなんてやはり株は難しいですね。世界の主要な株価指数の騰落率トップは日経平均の19.3%で、2位は8.7%のナスダックとロシアです。ロシアが2位とはびっくりですがこれは資源高のそれも原油の高騰が大きいと思います。4位はドイツの17.8%で、5位はブラジルの13.7%です。やはりブラジルは成長余力がありますね。ちなみに中国は2.9%でインドは2.6とこの2国は冴えません。中国は成長鈍化の懸念が出ているからでしょう。
しかし中国の成長鈍化が本格化すると日本経済に及ぼす影響も大きなものがあるだけに、これからも要注意です。今後を占うのは安全資産の債権から株式への資金シフトが起きるかということですが、業績の裏づけはもちろんのことですが、今回の上昇相場に乗り遅れた個人投資家の参入があるかどうかも今後を占うには重要なことだと思われます。