マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

クリントン氏の目線は早くも本選、トランプ氏に照準!

2015-12-23 14:43:36 | 政治(国内・海外)
来年の米大統領選の民主党指名候補争いに名乗りをあげた3候補による第3回テレビ討論会が19日、ニューハンプシャー州で行われました。独走するヒラリー・クリントン前国務長官は本選を意識して、他の2候補との論戦よりも、共和党候補争いで支持率トップの不動産王ドナルド・トランプ氏への攻撃に力を入れました。 

 クリントン氏は「トランプ氏は大言壮語と偏狭な考えにより人々を煽り、複雑な問題に簡単な答えがあると思わせる大変な能力の持ち主だ」と主張。トランプ氏の考えは間違っており潜在的に危険だと断じました。クリントン氏が民主党候補による討論会でトランプ氏に焦点を合わせたことは、予備選まで6週間もあるにもかかわらず早くも来年11月の本選を見据えていることを浮き彫りにしました。

 クリントン氏は遊説でもトランプ氏に繰り返し言及し、同氏の政策を批判していますが、この日の討論会でも同じ戦法をとりました。トランプ氏がイスラム教徒の米国入国禁止を主張していることに触れ、同氏は過激派組織「イスラム国(IS)」の最も優秀な戦闘員募集者になっていると皮肉りました。その上で、「トランプ氏をはじめ共和党候補らは米国内のみならず世界中のイスラム教徒に対し、西側はイスラム世界との戦争を計画しているとのメッセージを送っている」と非難しました。

 クリントン氏は、トランプ氏を標的に据えることで、対立候補のバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)の追撃を気にしない本命候補であることを印象付けるとともに、トランプ氏の言動に懸念を抱いている無党派層にアピールすることを狙ったようです。

 討論会では、マーチン・オマリー前メリーランド州知事がトランプ氏を「経験がなく無能」とこきおろし、「米国は大口をたたく億万長者のファシスト的な訴えに身を委ねてはならない」と述べた。サンダース氏は、トランプ氏のイスラム教徒やメキシコ人に対する姿勢は人種差別であると切り捨て、さらに「トランプ氏は低賃金を支持している」と批判しています。

 討論会直前に、サンダース氏の側近が民主党全国委員会(DNC)管理のクリントン候補のデータを不正に閲覧したことが発覚し、問題となっていましたが、討論会でサンダース氏が謝罪し、クリントン氏は「前に進もう」と答え、一件落着となりました。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNBCテレビの最新の共同世論調査結果では、クリントン氏の支持率は56%、サンダース氏は37%で、20%ポイント近い開きがあります。