H2Aロケット23号機が28日午前3時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。約15分後、搭載していた全球降水観測(GPM)衛星を予定軌道に投入し、打ち上げは成功しました。国産の主力ロケットであるH2Aの打ち上げ成功は17回連続。主力のH2Bと合わせて21回連続の打ち上げ成功で、成功率は96.3%(27機中26機)となり、高い信頼性を示しました。日本が官民挙げて取り組む、世界の衛星打ち上げビジネス参入にも弾みがつきそうです。
H2Aは、カウントダウンが「0」になると爆音を響かせ、発射場近くの海岸や砂浜をまばゆい光で照らしながら夜空を駆け上がった。約1分半で補助ロケットを分離。その後相次いで第1段、第2段のロケットを切り離しながら加速し、太平洋の約400キロ上空でGPM衛星を分離しました。主衛星は重さ3・7トンと大型で、開発費は打ち上げ費用を含め785億円。
GPM衛星は、複数の衛星で地球規模の降水量などを観測する計画を担うメーンの衛星。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、米航空宇宙局(NASA)が共同開発しました。日本が開発した高性能レーダーを搭載し、従来の衛星レーダーでは不可能だった弱い雨や雪も観測できます。9月をめどに運用を開始し、各国の副衛星と連携して降水の様子を3時間ごとに詳しく把握。観測データは地球温暖化の研究、台風や豪雨の災害対策、天気予報などに役立てます。
打ち上げ後の記者会見で、NASAのマイケル・フレリック地球科学部長は「この衛星で地球の天候循環を深く理解できる。洪水や暴風雪、異常気象の予測がよりできるようになるだろう」。JAXAの小嶋正弘プロジェクトマネジャーは「日本が開発したレーダーの出番が来て、わくわくしている」と語りました。
GPM衛星のほか、香川大、信州大、帝京大、鹿児島大、多摩美術大、大阪府立大、筑波大が開発した小型衛星7基も、H2Aによって宇宙に運ばれた。
H2Aは2001年に初飛行した日本の主力ロケット。昨年1月の22号機以来、約1年ぶりの打ち上げだった。03年の6号機が失敗して以降は成功が続いています。製造元の三菱重工業は高い信頼性と円安を背景に、海外の衛星打ち上げ市場へ積極的に食い込みたい考えです。宮永俊一社長は「安全に、正確な時間に打ち上げることは私たちの使命。世界の衛星打ち上げニーズが広がるなか、世の中に貢献していきたい」と語りました。
H2Aは、カウントダウンが「0」になると爆音を響かせ、発射場近くの海岸や砂浜をまばゆい光で照らしながら夜空を駆け上がった。約1分半で補助ロケットを分離。その後相次いで第1段、第2段のロケットを切り離しながら加速し、太平洋の約400キロ上空でGPM衛星を分離しました。主衛星は重さ3・7トンと大型で、開発費は打ち上げ費用を含め785億円。
GPM衛星は、複数の衛星で地球規模の降水量などを観測する計画を担うメーンの衛星。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、米航空宇宙局(NASA)が共同開発しました。日本が開発した高性能レーダーを搭載し、従来の衛星レーダーでは不可能だった弱い雨や雪も観測できます。9月をめどに運用を開始し、各国の副衛星と連携して降水の様子を3時間ごとに詳しく把握。観測データは地球温暖化の研究、台風や豪雨の災害対策、天気予報などに役立てます。
打ち上げ後の記者会見で、NASAのマイケル・フレリック地球科学部長は「この衛星で地球の天候循環を深く理解できる。洪水や暴風雪、異常気象の予測がよりできるようになるだろう」。JAXAの小嶋正弘プロジェクトマネジャーは「日本が開発したレーダーの出番が来て、わくわくしている」と語りました。
GPM衛星のほか、香川大、信州大、帝京大、鹿児島大、多摩美術大、大阪府立大、筑波大が開発した小型衛星7基も、H2Aによって宇宙に運ばれた。
H2Aは2001年に初飛行した日本の主力ロケット。昨年1月の22号機以来、約1年ぶりの打ち上げだった。03年の6号機が失敗して以降は成功が続いています。製造元の三菱重工業は高い信頼性と円安を背景に、海外の衛星打ち上げ市場へ積極的に食い込みたい考えです。宮永俊一社長は「安全に、正確な時間に打ち上げることは私たちの使命。世界の衛星打ち上げニーズが広がるなか、世の中に貢献していきたい」と語りました。