マックンのメモ日記

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有能な元上司が転職、誘われたら後追いすべきか!

2015-12-01 11:04:54 | その他
忠誠心の厚いビジネスパーソンが有能な上司の下で働けば、自身のキャリアップにつながることもあります。だが、その上司がより良い仕事を見つけて転職した場合、後を追うのは得策だろうか?

 クリストファー・コグリン氏は、セキュリティーシステムを手掛けるタイコ・インターナショナルでエドワード・ブリーン最高経営責任者(CEO)が在任していた10年間のほとんどの期間、最高財務責任者(CFO)を務めていました。ブリーン氏は現在、農業・化学大手デュポンの新CEOです。複数の関係者によると、ブリーン氏はいずれコグリン氏を同社のCFOとして呼び寄せたいと考えているといいます。

 しかしコグリン氏は、ブリーン氏の後は追わないかもしれない。関係者によると、コグリン氏は現在の仕事を楽しんでおり、別の元上司からの誘いも断ったといいます。現在は調査会社ダン・アンド・ブラッドストリートで取締役会の議長を務めているほか、別の上場2社の取締役でもあります。

 元上司の後を追う「フォロワー」になれば、キャリアアップを狙える半面、リスクもあります。スーパースターだった元上司についていこうと考えている企業幹部は、決断を急ぐ前に慎重になるべきだと、採用担当者やリーダーシップの専門家らは話します。

 まず、新しい企業での状況を見極めること。「抜本的改革の必要性が大きければ大きいほど、元上司を後追いすることのリスクも高くなる」と、上級幹部の転職を手掛けるシールズ・メネレー・パートナーズのゲイル・メネレー社長は話します。

 米アップルの直営店を成功させたロン・ジョンソン氏は、その実績を買われて百貨店大手JCペニーの最高経営責任者(CEO)に就任しました。ジョンソン氏の部下だった5人も後に続いてJCペニーの経営陣に加わった。そして同氏は会社を立て直す大胆な計画を打ち出したのですが、すぐに頓挫してしまいました。

 ジョンソン氏がCEOに在任していた1年5カ月の間、売り上げは急降下しました。2013年4月に同氏が解任されると、元部下の5人も全員退社しました。そのうち1人はアップルに戻り、残りの4人は他の会社で経営職に就いたりコンサルタントになったりしました。

 かつての上司の後に続くことは、フォロワーよりも上司にとって恩恵があるかもしれない。新しい役割が自分のキャリアを前進させるかどうかを見極めるべきです。

 まず、差し障りのないように書面で業務内容の提示を求めること。元上司には「同じ認識を共有している」ことを確認したいからだと伝えるといい。こう話すのは、マサチューセッツ州で個人と企業幹部を対象にしたコーチングを手掛けるローレン・マックラー氏えす。

 米スーパーマーケット大手スーパーバリューに勤めていたジェニファー・グリーアグランビル氏は2012年の秋、その数週間前に最高技術責任者(CTO)として食品流通大手シスコに転職していた元上司から誘われました。そこでグリーアグランビル氏はシスコの契約社員として働き始めました。

 グリーアグランビル氏は「組織の中で彼(元上司)がどういう地位に収まったのか理解する必要があった」と話します。同氏がシスコのビジネステクノロジーを担当するバイスプレジデントとして正社員になったのは2013年2月のことでした。

 元上司が新しい職にどのくらいの期間とどまるつもりなのかを聞いておくことも重要です。テキサス州ヒューストンに本拠を置く調査会社アレクサンダー・グループでマネジングディレクターを務めるジェーン・ハウゼ氏は「(新しい会社は)元上司がいなければ、あなたには合わないかもしれない」と指摘します。経営者へのカウンセリング事業を手掛けるフェイゲン・アドバイザーズを率いるマーク・フェイゲン氏はもっと単刀直入に、「元上司が去れば、あなたも去ることになる」と話します。

 フォロワーはまた、新しい会社で受け入れられにくいかもしれません。周囲から元上司の仲間とみなされるからです。

 米資源開発関連サービス大手ハリバートンに勤務していたマーク・トレイラー氏は、同社で上司だったクリス・ゴート氏が油田関連設備のフォーラム・エナジー・テクノロジーズの経営トップに就任した後、2011年にフォーラムに入社しました。2人の関係は非常に良好で、「彼の考えが予想できる」とトレイラー氏は話します。

 フォーラムの経営陣は当初、新参者であるトレイラー氏をすべての検討事案に関与させることをためらっていました。しかしトレイラー氏はある時、新しい経営アイデアを思いつき、CEOであるゴート氏が「アイデアを受け入れる」可能性があるかどうかを伝えることで、同僚の支持を勝ち取ったといいます。(ソースWSJ)