マックンのメモ日記

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今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

思い出をクラウドに託す人が増えている!

2011-06-30 22:04:17 | その他
東日本大震災でアルバムや写真が被害をうけたことを見て、「クラウドコンピューディング」を利用する人が増えているそうです。「クラウドコンピューティング」とはインターネットを経由してソフトや情報システムを提供するサービスです。画像データなどを業者のデータセンターに保存し、随時取り出せるオンラインストレージもその一つです。容量は5ギガバイトで写真ならほぼ500枚分に相当するデータが保存できます。利用者はネットに接続できる環境さえあれば、ソフトを端末に取り込んでおいたり、メモリー媒体を持ち歩いたりしなくてもデータの処理ができます。

対象はデジタルカメラで撮った写真はもちろん、手書きの日記など本来はアナログのデータにも広がっているそうです。要はさまざまな財を手元に置かない、持たない生活が、思い出の品々にも及んでいるようなのです。アナログデータをデジタルにするには少々手間がかかりますが、スキャナーで写真やノート、日記のデジタル化をしなければなりません。例えスキャナーがなくても専門の業者などがあるので、そういうところへ行けばアナログデータをスキャナーに取り込んでデジタル化することも可能です。欠点は費用がかさむと言う事です。もちろん自宅にあっても費用と時間はかかりますが専門の業者よりは安いと思います。こうすればパソコンが壊れてもデータが失われない安心感があります。もう一つデジタルにすることで友人や家族と共有できるのもメリットです。

利用するのは米グーグルの写真管理サービス「ピカサ」と、米ドロップボックスなどですが、それぞれ1ギガ、2ギガバイトまでの保存は無料で、それ以上はドル建ての有料になります。これ以外にも同様のサービスが増えていて、日本ヒューレット・パッカードのスナップフィッシュは1月から5月に新たに保存された画像枚数が前年同期の2倍近くに膨らんだそうです。不測の事態に備えたいという人かが増えたほか、「写真検索が容易でプリントの注文もしやすい点が受けている」そうです。また保存データをアルバムにするサービスもあります。

キタムラのマイフォトボックスは写真をアルバムにした「フォトブック」作成やポストカードの注文を有料で受け付けています。保存は500メガまで無料です。これを超えると2ギガまで月額315円なり、それ以上は容量に応じた従量制です。ちなみに2011年5月の利用は前年同月より5割増しだそうです。このほかにも30デイズ・アルバムは新規利用者数が前年同月の2倍の6000人と過去最大になったそうです。フリープランはアルバム3部(一部に画像は500枚以内)まで無料作成できます。1年、2年の有料プランでは月額315円で何部でもアルバムを作成可能(1部に2000枚以内)です。

東日本大地震のほかにも、関東直下地震とか、東海地震、あるいは東南海地震が予想されるだけに、大切なデータはぜひバックアップを取っておきたいものですね。外付けという方法もありますが災害にあった時にはそれも壊れてしまう可能性が高いですから、やはりクラウドに大切なデータは預けて置けば安心です。

個人用の携帯型ガイガーカウンターに繋がる、放射線を当てると光るプラスチック開発!

2011-06-29 17:52:29 | 宇宙・サイエンス・科学技術
京都大原子炉実験所の中村修二助教授らのチームが、放射線が当たると発光するプラスチック製の新素材を開発したそうです。これは放射線が当たると青く光るプラスチック製素材を、京都大と放射線医学総合研究所、帝人化成のチームが開発したもので「シンチレックス」と命名したそうです。安価で加工しやすい特長を生かし、持ち歩く線量計への応用が期待され、今秋の製品化を目指しています。おりしも福島第一原発事故で関心が高まっている放射線測定器に応用可能というわけで、安価なセンサーとして期待できます。開発したのは、ペットボトルの主成分を改良したプラスチックで、放射線が当たるとその強さに応じて発光するのだそうです。これを数センチ四方の薄い板状に切り分け、測定器内部に装着すれば、光を電気信号に変換して放射線量が算出できるというものです。

プラスチックのため加工が簡単で、センサーの大型化も可能と言います。また車両が通過するだけで放射線量を計れるような大型測定器の開発にも繋がると期待されています。実は中村助教授らは昨年ペットボトルに放射線を当てると発光する現象を発見していたのです。そしてプラスチックの中の酸素が放射線に対する感度を高めていることが分かっていたので、さらに感度を高めるために酸素の配置を工夫・改良していたところだったのです。

製造コストは従来品の十分の一以下という安価なもので、センサー部分は測定器の価格の2割ほどを占めるため、価格を抑えることが出来ると言う事です。中村助教授は「原子力災害時に高い需要が見込まれる安くて丈夫な個人線量計などの開発につなげたい」としています。こうした個人線量計が大量に安価でできれば、放射能による不安から来るストレスによって、免疫力を弱めることにもなるので、ぜひ早く安い個人用線量計を開発してほしいものです。従来の放射線検出器は、放射線を当てると可視光を出す物質が利用され、プラスチックを使った検出器もありますが、可視光を出すために特殊な加工がされ、製造コストは数万~数十万円と大変高いものでした。

実際、首都圏でも放射能漏れを恐れて自宅待機を命じる会社や、名古屋や大阪方面に疎開する人が続出しているそうです。 そんなこともあって高額な放射線量測定器が瞬く間に市場から消えてしまったそうです。夕刊フジの報道によると、今までは2ヶ月に1個しか売れなかったそうですが、 4万円台~10万円前後の放射線量計測器(ガイガー・カウンター)計4台が、営業再開後10分ほどで売れてしまったそうです。Yahoo!オークションでは21日、1円で開始した「送料無料/放射能測定器/ガイガーカウンター/警報音と光で警告」という出品に70件の入札がつき、出品者は5万8000円で「即決」したそうです。いかに放射能に対する不安が大きいかという裏返しでもあります。

中村助教は「福島第1原発事故の影響で、放射線検出が身近に必要になっている。携帯ストラップにぶら下げる放射線検出器などに応用したい」と話しているので、早く製品化して、世の中の、特に子供さんのいるお母さんがたの不安を少しでも和らげてほしいものです。

放射性物質と食品について

2011-06-28 18:07:40 | 健康・医療・スポーツ
福島第一原発事故が起きてから、放射性物質による食品への影響が心配されていますが、まず「放射能」「放射線」「放射性物質」の違いはというと、簡単に言えば、人体に害を及ぼすのが「放射線」であり、放射線を出す能力を「放射能」、放射能を持つ物質を「放射性物質」というということは、すでに多くの記事でも解説されています。そして外部被爆についての報道は多いですが、内部被曝についての重大性も最近は多く聞くようになりました。内部被曝とは、体の中に取り込まれた放射性物質による放射線被曝のことです。

つまり内部被曝とは放射性物質によって汚染された食べ物を食べたり、放射性物質を含む空気を吸ったりしても体の中に取り込まれ被曝してしまいます。体の中に入った放射性物質はだんだん減ってきますが、長い間放射線を出し続け影響を与え続けるものもあります。放射線は、細胞の中の遺伝子に傷をつける恐れがありますが、細胞には修復能力が備わっていて、少々の傷は修復して行ってくれるのですが、それが多過ぎると修復が追いつかなくなってしまいます。つまり修復能力を上回ってしまうほど放射線を浴びてしまうと、ガンなどの病気になる可能性が高まってしまいます。なかでも子供さんは細胞分裂が活発なため、影響を受けやすいのです。

と言う事で、内部被曝には注意する必要があるのです。汚染された空気を吸わないようにするには原発事故が発生したところから遠くに離れるしかありませんが、食料品については注意すればある程度防ぐことができます。どの程度なら問題ないのかの目安ですが、厚生労働省は食品に含まれる放射能物質の「暫定規制値」を3月半ばに急遽決めています。それは国際放射線防護委員会の勧告を踏まえて、セシウム134,137の場合、1年間に5mSvまでは体内に取り込んでも問題ないとしました。そして食品全体を飲料水(200ベクレル)、牛乳・乳製品(200ベクレル)、野菜(500ベクレル)、穀物(500ベクレル)、肉・魚・卵など(500ベクレル)5つのグループに分け、上限の5mSvを5等分し、私達がどのくらい食品を摂取しているかを考慮して決めました。この数値を超えると出荷が制限され、市場に出回りません。ちなみにベクレルとは、 物質が放射線を「出す」量のことで、1秒間に1個の核分裂が起きて放射線が出る量が1ベクレルです。

放射性物質を除くための調理例として、きゅうりを水洗いすれば、セシウムはなくなりストロンチュウムの除去率は50~60%(表面汚染)です。ホウレンソウは茹でておひたしにすれば、セシウムは50~80%除去でき、ストロンチュウム(表面汚染)はなくなります。グリーンピースは酢で洗い茹でるとセシウムは50%、ストロンは70%(根からの吸収)。トマトは食塩水1%で洗うとなしで、ストロンは20~60%(表面汚染)。マグロ・魚肉は水洗いでセシウムは50%ストロンはなし(体内汚染)。カワマスは身を煮れば、セシウムは50%、ストロン(表面汚染)はなくなります。

ちなみに、セシウムは(134,135)は筋肉を中心に広がり、ストロンチュウム90は骨に溜まりやすいそうです。

もう1つの世界遺産、記憶遺産に登録の炭鉱記録絵!

2011-06-27 21:55:12 | その他
1ヶ月ほど前になりますが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は25日、後世に残すべき文書や絵画などを対象とした「記憶遺産」(MОW)に炭鉱労働者を描いた福岡県飯塚市出身の絵師山本作兵衛(1892~1984)の絵画など45件を新たに登録すると発表しました。作兵衛の作品を所有・保管する福岡県田川市と福岡県立大(同市)が昨年3月に申請していたものです。

日本人の作品が記憶遺産に登録されるのは初めてだそうです。田川市によると、申請していたのは炭鉱の記録画と記録文書697点で、記憶遺産には全てが登録されるそうです。作兵衛は福岡・筑豊で少年期から63歳まで炭鉱で働き、その体験をもとに明治、大正から昭和初期にかけての炭鉱の様子を、墨や水彩で克明に描写。半裸の男女が狭い坑道で石炭を採掘する様子を描いた「寝掘り」など、計1000点以上の作品を残しています。

記録画を書いた作兵衛という人は自分の書いた記録画を「芸術なんかじゃ、ござっせん」とよく言っていたそうです。「65歳のときに子供用のスケッチブックに墨絵で炭鉱の記録を描き始めたそうですが「紙芝居にも劣る」と言っていたそうです。「大きな手に孫が使い古した筆を持ち、作兵衛さんはたどたどしく人生の痕跡を描き残した。だから心を打つ」のだと親交のあった画家は炭鉱画の魅力を語っています。

山本は福岡県筑豊の炭鉱で14歳からはほぼ半世紀、地底の炭鉱で働き続けたのですが、55年に炭鉱が閉山し失業しました。その後、警備員として働き始めたのを機に絵筆を取るようになったのだそうです。構内の苛酷な作業、入浴や宴会の様子、見世物や子供の遊びなどを、絵と文字でびっしり書き込んでおり、当時の風俗を伝える貴重な資料です。「明治、大正、昭和の3代にわたる記録としてきわめて重要」だと指摘しています。

「作兵衛は手掘りから機械掘りまでの変遷を身をもって経験した」と言います。炭鉱画には、石炭を手作業で採掘し、運搬する場面から、機械化で導入された電気ポンプの詳細図まであるそうです。今回世界記憶遺産への申請を強く勧めた、オーストラリアの産業考古学者・マイケルピアソン氏も「欧州の100年分を日本の近代化は10年で成し遂げた。彼の一代は欧州人の2,3世代にあたる」と、記録の貴重性に驚愕したそうです。また客観的なまなざしが貫かれているのも特徴で、「孫や子に伝えたい」との思いで絵を描き始めた山本には「記録」に対しての執着があったそうです。山本が23歳頃から92歳でなくなる直前まで、天候や物価などを細かく記した65冊以上の日記を残しており、絵を描くさいに参照したと言います。

ちなみに世界記憶遺産とは、後世に残すべき重要な文書や絵画、音楽などの保存振興を目的としたユネスコの事業です。例えば今までにはこういうのがありました。フランス人権宣言、アンネ・フランクの日記、ベートーベンの楽譜など約238件が登録されています。今までは国が推薦していましたが、今回は自治体単独の申請が通ったことで、地域が独自に世界へ文化財を発信する道を開いたことになります。そういう意味でも、今回の登録は日本にとっても重要な意味があったのです。

戦国時代の石積みをヒントに画期的な土木工法を開発した男の物語!

2011-06-26 19:02:28 | 自然・環境問題・古生物
今日の夢の扉「土砂災害と戦う男」という番組は良かったですね。ちょっと題名が番組の内容を的確につかんでいるとは言い難いですが、内容は大変良いものでした。この主人公はもともと造園家で、今回の土木構造物の仕事はある興味を持ったことから始まった事業でした。それは昔ながらの石済み工法です。分かりやすく言うと城の土台となる石積みですが、あの大きな城を乗せても地震がきても崩れることなく石積みの土台は今でも残っているように、日本の伝統的な石積み工法は優れた土木工法なのです。ところがコンクリートが発明されてからは、こうした昔ながらの土木工法は忘れ去られていたのです。そこに注目したのが今回の主人公である吉工園の吉村社長でした。

その強さの秘密は石積みの石と石との隙間にあったのです。吉村社長がヒントとなったのは直接、城の石垣を見て思いついたわけではなく、実は戦国時代の段々畑の石積みからヒントを得たのです。ともともと造園家であったと言いましたが、その造園の特徴は石をふんだんに使った造園と言うのが特徴だそうです。つまり個人的に石が好きだったのです。その頃から石積みの魅力に引かれていっていたのです。しかしコンクリートの土木技術の発達とともに昔ながらの石積み技術は忘れ去られようとしていたのですが、優秀な石積み技術が使われなくなるのはもったいないことだと考えたのです。

しかし現代ではその技術ではもっと強度を上げないと使えないと言うことで、その強度を上げるにはどうしたら良いかを試行錯誤しながら考えたのです。そして辿り着いた考えが植物の根なのでした。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、山に樹が生えているとしっかりと大地に根を張るので、山の斜面などが崩れにくくなると言うのは分かりますよね。つまりそういう大地に根を張ったブロックを作ればいいのだと考えたのです。普通の人だったら大地に根を張るブロックなんてあるのだろうかと、そもそもそんな考えすらしなったでしょう。何かを成し遂げるという人はそういう常識にとらわれない人が、今までにない全く新しいものを創造するのだと思います。そして割り箸で模型を作りどうしたら良いかを考えたのです。

石積みのブロックに鉄パイプを何本も入れたら思わぬ強度があることが分かったのです。そこで一個40~50万円もする金型を作ったのですが、実際に作ってみると強度が足らなかったのです。そんなことを繰り返していたので従業員の給料を払えないほどだったそうです。そんな苦労を重ねることと6年、ついにブランチブロックが完成したのです。城のブロックと組み合わせることで全く新しいブロックを開発したのです。ある大学の教授にその強度を測ってもらったところ教授が考えていた以上に強度があったとびっくりするほどだったのです。ブランチブロックは石積み工法なので川の土手にこれを使うと、デコボコになっていることで水の流れが遅くなるということも分かったのです。さらに石積みには隙間があるのでこの隙間に草が生えたり木が生えてきたりして自然に優しい土手になったのです。しかも工期が早く、強さもあり、言うことなしと思われたのですが、しかしここからがまた一苦労も二苦労もすることになるとは夢にも思わなかったのです。

実は日本というところは変なところがあって、実績がないといくらすばらしいものだと実証して見せても、相手にしてくれない冷たいところがあるのです。このブランチブロックもこの壁に阻まれてしまったのです。まして大手どころか本当に小さな会社です。そんな小さな会社の言うことに耳を傾けるようなところはなかなかないのです。しかしついにブランチブロックを使ってくれるところが現れたのです。兵庫県豊岡市の漁業組合がブランチブロックに目をつけたのです。と言うのは、ここは鮎の川として有名なところだそうです。さっそくこれを取り入れたところ魚の数が今までの3~4倍も増えすぐ効果が現われたそうです。石の隙間が魚の棲家にちょうど良く、川が急に増水しても避難場所にもなるからだと思います。今の河川の多くはコンクリートで固めてしまい、あれではまるで単なる水路でしかありません。とても魚がすめるような川でなく死んだ川なのです。それをブランチブロックが魚に棲家や避難場所を提供したからだと思います。だからすぐ効果が現われたのです。もちろん台風の増水にもブロックは全く無傷でした。

そして今から2年前、台湾を大型台風が襲い、護岸の復旧にブランチブロックが採用されたのです。工期が早く丈夫だからでしょう。材料はすべて現地で調達できるものばかりだそうです。流れてきた石は石積みに使われるのですから原材料費も安く済むでしょうね。この護岸は高さ8メートル、全長は840メートルという巨大な護岸で、それを8ヶ月で完成させたのです。これを切っ掛けに台湾でこのブロックが注目されるようになり、さらには他のアジアでも注目されるようになったのです。ここで初めて日本の大手ゼネコンが彼に協力を求めてきたのです。宮城県の石巻では護岸に土嚢が積まれただけの状態だったのです。瓦礫を砕けば石積みの材料になり一石二鳥です。やっと日本でも認められて被災地の役に立つときが来たのです。

どうして日本というところはこうした実績がないと言うだけで優秀な製品でも相手にしないのでしょう。実績がないという発想は役人と同じではないでしょうか?そういう点では、外国のほうが無名でも優秀なものは採用してくれたり、会ってくれたりしてくれますが、日本では門前払いで終わりです。そういう点はほんとうに情けないですね。海外で有名になると、急に日本でも有名になるなんて言う事例はいくつもありますからね。日本人には冷たく先進国には甘い日本なのです。