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国の借金約1000兆円!アベノミクスで2%のインフレ目標を掲げるが大丈夫か!

2013-05-11 14:38:18 | 経済・金融・投資
財務省は10日、2012年度末の国の借金残高が前年度末より31兆6508億円多い991兆6011億円になり、年度末では過去最大を更新したと発表した。安倍政権は景気回復を優先し、今年1月に約10兆円の経済対策に踏み切ったため、借金がさらにふくらんだもので、13年度末には1千兆円の大台を超える見通しです。借金が大きく増えたのは、12年度当初予算で44兆円の国債を新たに発行したのに加え、安倍政権が経済対策のために12年度補正予算で7・8兆円の国債を追加発行したからです。単純計算だと国民一人当たり約779万円の借金を抱えていることになります。

ここで問題になるのは金融緩和で緩やかなインフレを起こし、デフレ脱却を目指す安倍政権の経済政策「アベノミクス」ですが、物価上昇に歯止めがかからないハイパーインフレなど(悪性インフレ)を招くのではないかとの懸念が根強いことです。15年もの長い間デフレ経済だったためインフレを知らない世代も増えていていますが、過去の「悪性インフレ」の時代に何が起きていたのか知っておくことも必要です。何と言っても国の借金が1000兆円を超えるほど多いため、日本もいつギリシャやキプロスのような問題が噴出しないとも限らないからです。

終戦直後、旧軍人の退職金の支払など臨時軍事費の支出がかさんでいたとき、物資不足に陥り、市民の預貯金引き出しが相次いだのです。政府が軍事費を捻出するために、戦時中から増発した国債を日銀が直接引き受けたこともあり、お札が大量に出回っていたのです。1945年12月に10キロ当たり6円だったコメがわずか3か月後の46年3月には19円50銭になる物価上昇を招いたのです。このインフレ対策として、政府は人々にお金を使わせないため、全金融機関の預金を封鎖したのです。旧円を強制的に預け入れさせ、新日銀券「新円」に変える「新円切り替え」を敢行したのです。

その時のラジオで、渋沢敬三は「政府はなぜ乱暴な政策を取らなければいけないのか。悪性インフレと言う始末の悪い、命にかかわる病気を治すためです」と演説し理解を求めたのですが・・・。そして大量の旧円が各銀行から集められ日銀へと運ばれたのです。しかし市民の中には「新しくなったお札も昔のお札と同じように紙くずになるのではないかと不安に感じたものです。新円の引き出しは1世帯当たり月数百円に制限され「そんな金額ではとても生活できず闇市に走った」のです。皮を1枚1枚剥ぐように、着物や家財を売りながら生活費に充てる「たけのこ生活」を強いられたのです。

48年ごろ米一升をリュックに背負い、お金に代わって米で宿泊代を払ったのです。お金の価値が下がる時代、現物の方が喜ばれたからです。さらに激しいインフレは預貯金の目減りにつながり、「お金持ちも貧乏人もみんな平等になった」のです。第一次大戦後にドイツやハンガリーなどで起きた1万3000%超のハイパーインフレほどではないものの、東京の物価指数は45年から4年間に7900%(80倍)に上昇したのです。そこで連合国総司令部の顧問であるジョセフ・ドッジが49年、強力な金融引き締め政策「ドッジ・ライン」を実施したことで、お金の供給量が減りようやく物価の引き下げにつながったのです。

物資の供給が滞ることのない今の時代、終戦直後のような超インフレはまず起きない」と指摘するのは元東海銀行の水谷中京大名誉教授です。ただアベノミクスが掲げる2%の物価上昇目標に危うさも感じていると言います。「インフレで値上がりする前に消費者が買い急ぎに走ると、さらなるインフレを招いて、モノの値段が加速度的に上がっていくこともあり得る。2%にとどまればいいのだが・・・」と言います。

そんな時代が来ないことを祈るばかりです。

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1 コメント

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国の借金=国民の資産 ()
2013-09-04 16:24:41
まず根本が間違っています。779万円の大半は、国民の借金ではなく、国民の資産であると言う点です。
国債のほとんどを国内で消化しているのに、国民の借金とは、あからさまな詐術です。つまり増税や緊縮の為の。
しかし何処の国でも国の借金は永続的に増えていきます。それでも大丈夫なのは、それ以上に国の経済が膨らんでいるからです。
日本の場合、デフレで経済が成長しないからこそ借金も凄いと誤解しているだけです。
本当は微塵も問題ありません。
問題があるとすれば、またぞろ国の借金が大変だ、消費増税だ、緊縮だとやる事です。
橋本総理の消費増税と大緊縮、そして構造改革がデフレを生み、国の支出が減ったからこそGDPも減少して、税収が減り、国の財政が悪化したのです。
99兆円の概算要求で騒いでいますが、日本が平均的に財政を拡大していれば、最大で200兆円以上の予算になっています。
そして税収も今よりずっと高いですし、GDPもおそらく1000兆円を軽く超えているでしょう。
つまり未だに世界第二位の経済大国であり、中国もアメリカも今よりGDPが低いでしょう。
日本国内に回すべきお金がアメリカや中国に投資されたからこそ、成長したのですから。
恐らく、緊縮も構造改革も増税もやっておらず、アメリカ言いなりになっていなければ、2020年までに世界一の経済大国になっていたでしょう。
そう考えると悔しくて堪りません。誤った政策と誤った認識、そしてアメリカに魂を売っている連中の所為で、その現実が夢幻になってしまったのですから。
借金が大変と騒ぎ、支出を抑え増税して金持ちの為に構造改革をした所為で、成長が止まったのに、その繰り返しだけはやめていただきたい。
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