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子供の恋愛相手が気に入らない、そんな時どうすべきか!

2015-12-21 11:38:48 | その他
ホリデーシーズンには若者の多くが帰省し、両親に恋人を初めて紹介することも多い。これを幸せな機会と考える親がいる一方で、がっかりし、「いったいどこがいいんだろう?」とか、「なぜこんな人を選んだのか」と疑問に思う親もいるでしょう。

 若者たちが恋愛相手をどのように選ぶか、また、その選択において両親がどういった役割を果たせるかに焦点を当てた複数の調査が過去2年間に行われました。両親は子供の青年期を通じ、恋愛の仕方に影響を与え続けます。ただ、その影響は、暖かい親子の絆や、親が10代の子供をどう見守るかといったスキルを通しての間接的なものです。

 デンバー大学の教授(心理学)で、こうした研究の第一人者であるウィンドル・フォーマン氏は、「親は自分たちが考える以上に影響力を持っている。望むほどではないにしても、考えている以上だ」と話しています。

子供の恋愛相手について賛成でないことを伝えたいのなら、気配りとデリカシーを持って如才なく行うのが最もいい。調査では、恋愛相手を公然と批判されたり拒絶されたりすると、若い2人は一層親密になることが示されています。

 ニューヨーク州で子供向けのヨガ教室を経営するドリーン・フォックスウェルさんは昨年のクリスマス休暇中、大学生の息子が連れてきたガールフレンドにがっかりしました。フォックスウェルさんは、そのガールフレンドが息子に批判的過ぎるように思えたと話します。それでも、その印象について夫妻は、数カ月後に息子がガールフレンドと別れると決めるまで伝えませんでした。

 両親が何も言わなくて、息子はほっとした。ガールフレンドを批判されていたら「両親に腹を立てていただろう」と言います。さらに、「親に信用されていないとか、信頼されていないと感じただろう」と続けました。新しくできたガールフレンドのことは母親も気に入っている。息子は「最初の恋愛を通じて自分が何を嫌いで、何を望むかが全部分かった」と話します。

 若者が恋愛相手を選ぶ際には、当人同士の友情の質や、誰が素敵なのかに関する周囲の意見、文化により異なる魅力の基準、自分の身体的魅力に関する意識など、複数の要因が基になっていることが複数の研究で分かっている。

 とはいえ、青年期を通しての10代の若者の親との関係も、成人した後まで恋愛関係に影響します。10代の若者と親の関係が暖かく親密なものであれば、その15年後でさえ、質の高い恋愛関係が見込めるといいます。これは結婚と家族に関する雑誌に2014年に公表された若者2970人を対象とする調査で明らかになったことです。

 10代やそれ以降の若者たちが、親の態度や意見を無視しているように思えるときでさえ、親は引き続き間接的に影響を与えています。2014年の調査参加者の一人は、ガールフレンドを初めて家に連れてきたとき「家族が彼女のことを大いに気に入り」、その後にガールフレンドの両親と会った際も非常に反りが合ったので「長い付き合いになると思った」と話しました。この調査は、コーネル大学の政策分析・管理学部の教授で社会学者のシャロン・サスラー氏が中心になって行いました。

 親が10代の子供に恋愛関係で自主性を認めれば、親の影響力はさらに高まります。ペンシルベニア州立大学ユニバーシティパーク校のスーザン・マクヘイル教授(人間発達が専門)は、子供に自分で判断させ誤りを犯させることで、自信をつけさせることになり、より深い恋愛関係が期待できると指摘します。子供の恋愛をコントロールしたり制限したりする親は、相手をひきつけたり関係を続けることができるという10代の子供の自信を損なうといいます。(ソースWSJ)