土星の衛星エンケラドスを覆う分厚い氷の下に、大きな液体の海が存在するとみられることが、米航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニの観測で分かったと、米コーネル大学やイタリアのサピエンツァ大学の研究者が4日付の米科学雑誌サイエンスに発表しました。
この研究は米科学誌サイエンスに発表された。エンケラドスに液体の水があることは以前から観測されており、今回の研究でこの説が裏付けられた形。研究チームは生命の存在できる環境がある可能性も指摘しています。
エンケラドスの北極は厚さ約50キロの氷が岩盤を覆っているとみられ、一方、南極の氷は厚さ30~40キロほどで、その下に深さ8~16キロほどの海があるとみられると言います。
海はレンズ形をしていて南極点の部分が最も深く、離れるほど浅くなっていると思われます。南極は北極に比べてクレーターも少なく、新たな表面が形成されたことがうかがえると言います。
海の下にはケイ酸塩の岩盤があると考えられ、この岩盤の中を通る水は、生命が必要とするリンや硫黄、カリウム、ナトリウムなどの成分を含んでいる可能性があると言います。
エンケラドスの海が岩盤の上にあることや、重力データなどから判断すると、この海底の地盤は、地球の海底の地盤と非常によく似ているはずだと研究者は解説しています。
エンケラドスは直径500キロほどの小さな衛星で表面温度は氷点下180度にもなるそうです。カッシーニの2005年の観測では、南極にある裂け目から間欠泉のように塩分を豊富に含んだ蒸気を吹き出す現象が見つかっていました。この近くでは有機分子も検出されたそうです。
氷の下の海は、土星の衛星タイタンや木星の衛星エウロパなどにも存在するとみられています。研究チームはカッシーニから送られてくる重力の観測データに基づき、エンケラドスにも氷の下の海の存在を裏付ける有力な証拠があると判断したのです。
この研究は米科学誌サイエンスに発表された。エンケラドスに液体の水があることは以前から観測されており、今回の研究でこの説が裏付けられた形。研究チームは生命の存在できる環境がある可能性も指摘しています。
エンケラドスの北極は厚さ約50キロの氷が岩盤を覆っているとみられ、一方、南極の氷は厚さ30~40キロほどで、その下に深さ8~16キロほどの海があるとみられると言います。
海はレンズ形をしていて南極点の部分が最も深く、離れるほど浅くなっていると思われます。南極は北極に比べてクレーターも少なく、新たな表面が形成されたことがうかがえると言います。
海の下にはケイ酸塩の岩盤があると考えられ、この岩盤の中を通る水は、生命が必要とするリンや硫黄、カリウム、ナトリウムなどの成分を含んでいる可能性があると言います。
エンケラドスの海が岩盤の上にあることや、重力データなどから判断すると、この海底の地盤は、地球の海底の地盤と非常によく似ているはずだと研究者は解説しています。
エンケラドスは直径500キロほどの小さな衛星で表面温度は氷点下180度にもなるそうです。カッシーニの2005年の観測では、南極にある裂け目から間欠泉のように塩分を豊富に含んだ蒸気を吹き出す現象が見つかっていました。この近くでは有機分子も検出されたそうです。
氷の下の海は、土星の衛星タイタンや木星の衛星エウロパなどにも存在するとみられています。研究チームはカッシーニから送られてくる重力の観測データに基づき、エンケラドスにも氷の下の海の存在を裏付ける有力な証拠があると判断したのです。