季節の花と言葉の花束

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季節の花「凌霄花 (のうぜんかずら)」

2018-07-26 05:13:30 | 暮らし
名言名句(313)

「袖触れ合うも他生の縁」『狂言・松ゆずり葉』


道で人と袖を触れ合わせるのも、前世からの因縁によるものである、

の意味ですが、現代では、さしずめ、満員の通勤電車の車中風景に

たとえられるのでしょうか。とはいえ、実際に袖を触れ合わせるこ

とのみを言う意味とだけとらえては、面白みがありません。ふとし

たきっかけで人と知り合う機会が人間生活の単調さに彩どるもので

あるし、彩れれるからこそ、人と知り合った縁を大事にしたい気持

ちが湧くもです。狂言は室町時代に成立、猿楽能に対する能狂言と

して、生活の中の鋭い風刺を意図しながら笑いを中心にして、能と

共に現代まで存続して来ている芸能ですが、その『松ゆずり葉』に

出て来る言葉です。


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6月から咲いている花「凌霄花 (のうぜんかずら)」

開花時期は、 6/25 ~ 9/15頃。
・中国原産。
 古くから薬として使われていた。
 日本には平安時代の
 9世紀頃に渡来。

・オレンジ色の派手な花。
・つるでどんどん伸びていく。
 いろいろからみつく。


・とても寿命の長い木で、
 豊臣秀吉が朝鮮半島
 から持ち帰ったといわれるものが
 金沢市にまだ健在らしい。
   (樹齢400年以上・・・)

・古名の「のせう」が変化して
 「のうぜん」になったとも、
 「凌霄」の音読みの
 ”りょうしょう”が変じて
 「のしょう」になったとも
 いわれる。
 「凌霄花」は漢名からで、
 「凌」は”しのぐ”、
 「霄」は”そら”の意味で、
 つるが木にまといつき
 天空を凌ぐほど高く登る
 ところから、この名がついた。

・茎、花が甘いらしく、
 よく蟻(あり)が
 うろうろしている。


・江戸時代の貝原益軒さんが
 「花上の露、目に入れば
  目暗くなる」と記述し
 いかにも有毒の花、
 というイメージがついているが、
 実際には毒はない。

・「凌霄花に
  秋の通ふか 風見ゆる」
   恒丸

(季節の花300より)


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