季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「つわぶき」

2017-12-24 04:33:05 | 暮らし
名言名句(104)

「凩(こがらし)が公園の樹々を激しく揺すっている。しきりに動く

欅(けやき)の木立を見ていると、動くことは生きること、同意語

(しのにむ)に想えてくる」『木津川 照夫』


木枯らしの吹きすさぶ季節がやってくると、何の理由も

ないのに、心のどこかに冷たく寂しい想いが湧いてきます。

その寂しい情感のたゆたいの寄って来るところは、人の心

がいつも密かに追い求めようとする向日性の気持ちがそう

させるのでしょうか。この季節、公園に佇んでいると、

木枯らしのために、枝も折れんばかりに樹木が激しくざわ

めいている光景に行き合うことがあります。その中でも、

人の神経を震わせるような欅の木立ー。その細い枝の一本

一本は、「ああ、この震えは、人が呼吸し、動いているの

と同じなんだなあ」という思いに駆られます。

たとえ植物であっても、動くことは、明日に向かって生き

ようと努めていることなのです。生きることと、同意語と

もいえるのです。

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12月に咲いている花「つわぶき」

花の特徴 花茎を立てて10輪くらいの黄色の花

(頭花)をつける。

花径は4センチから5センチあり、筒状花も舌状花も黄色い。

葉の特徴 根際から生える葉は円心形で、分厚くて

艶がある。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開

せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。

この花について 属名の Farfugium はラテン語の「farius

(列)+fugus(駆除)」からきている。

種小名の japonicum は「日本の」という意味である。

その他 「蕗」という文字を用いるがフキの仲間ではない。

「蕗」の名がつくのは葉の形がフキに似ているところから

来ている。

「艶蕗(つやふき)」ないし「艶葉蕗(つやばぶき)」が

転訛して「つわぶき」になったと言われている。

葉は塩ゆでなどにして食することができる。

また、九州名産のキャラブキは本種を原料としている。

昔は薬草としても用いられていた。

葉を火にあぶって湿布薬にしたという。

なお、津和野という土地があるが、この地名は「つわぶき

の野」という意味をもつ。俳句では「石蕗(つわ)の花」

が冬の季語である。

(みんなの花図鑑より))


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