ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

メコンを船下り -スローボートの旅ー 4

2018年02月25日 | タイ・ラオス旅2018
いよいよ今旅行のメインであるメコン川下りの出発の日が来た。
ゲストハウスを9時頃に出る。
歩いてボート乗り場へ行く。20分ほどで船着き場に着くが、朝は爽やかで汗もかかない。
まず、スローボートのチケット売り場で、用紙に4人の名前とパスポート番号を記入する。
行き先はパークーベンまで、チケット代は105,000キップ(約1,500円)。
チケットはキップで支払うようにという注意書きがチケット売り場の壁に貼ってある。


高台にある白い壁の建物がスローボートのチケット売り場。左上は朝食を摂ったレストランとホテル

ほとんどの客は欧米人で、彼らは皆ルアンパバーンまでの通しのチケットを購入する。
料金は210,000キップで、パークーベンまではその半額、パークーベンとルアンパバーンまでもその半額で、
通しでも、2回に分けてチケットを買っても料金は同じである。
客の大半はパークーベンで1泊のあと、翌日に出発するので、通しでチケットを購入する。
我々のように、パークーベンで2泊する客は非常に希なのだ。

取り敢えずチケットを購入すると、シートナンバーが記入してある。
どうやら乗り込む船は既に準備してあるようなので、船まで行ってスタッフに訊くと「これだ」という。
乗っていいかというと、OKが出る。靴は脱いで乗り込む。
シートには、前からナンバーを書いた紙が置いてある。
片側2席と通路を挟んで4席の座席になっている。
我々は自由度が高いように、2席の方を前後で2つ取りたかったので、スタッフに言って、
シートにある座席番号の紙を、我々の都合に合わせて置き換えてもらった。
そうして確保した座席に帽子やタオルをおいて外に出る。

その船着き場を臨む高台にレストランがあって、そこで朝食を摂ることにした。
麺とカオニャオに紅茶という朝食。
客が少ないので、ここで11時前までゆっくりと過ごす。


このレストランの隣にホテルが併設されている

乗り込む前に、Nさんと2人で近くの店でカウチーパテ(ベトナムのバインミーと同じで、フランスパンのサンドイッチ)を2つ買う。
ひとつ10,000キップで、具は全て詰め込んでもらった。
船に行くと、ゾロゾロと欧米人が乗り込んで、席は既に8割方埋まっている。
出発は11:30だが、11時過ぎには既に満席になって、もう一艘船が出るようだ。
遅れてきた客は、別の船に乗り込んでいく。こちらの客の何人かもそちらに移って行った。


カウチーパテを購入


前の方は向かい合わせの席だが、長い時間を乗るには、我々の方の席が楽。荷物は床板収納

満席の船。100人以上乗ることができる

そろそろ退屈し始める

11:30過ぎ、船は出発し、ゆっくりとメコン川を下り始める。
最初は興味深げに川縁の景色を楽しんでいた客も、2時間を過ぎる頃から退屈し始める。
我々も、船中で買ったビアラオ(ぼったくりの25,000キップ)で乾杯したあとは、2時前にカウチーパテを半分ずつで昼食にし、
ただぼんやりと流れる景色を眺めている。
客の乗り降りで途中3箇所ほどの村に接岸するのが唯一の変化である。


第4友好橋の下を通る

こんな景色が延々と続く

所々に牛がいて、その向こうに住んでいる人を偲ばせる

集落に続く道ができている

降りる客を出迎えに来たのか、ただ見物に来たのか、子どもたち

何故か子どもの表情は皆同じ。少し眉をしかめて、見ている方がなんだか切なくなる

夕方5時に船はパークーベンの船着き場に着く。
ゲストハウスの勧誘や予約客を運ぶ乗り物(トラック)で船着き場は賑わっている。
我々が予約した宿は歩いて数分の近さ。上り坂を5分ほど歩いてDPゲストハウスに着く。
ところがここでトラブル。


船着き場にファイサーイからのスローボートが着く

宿の主人が、自分の方のミスでここには泊まれないという。
斜め前のゲストハウスに振り替えてあるので、そこに泊まってくれと。
冗談じゃない。そんなバカな話があるかと詰め寄るが、ただ頭を下げて謝るばかりで埒があかない。
結局別のゲストハウスに泊まることに。
かなり古く、メンテナンスが行き届いてない宿で、腹が立ったが、既に6時になんなんとする時間だ。


メンテの悪い宿、ビラサリカ。作りは悪くないんだけどなぁ

連れの皆さんに宥められて、夕食に行く。
ハッサンレストランというすぐ近くのレストランで、客は誰いなかったが、
時間が過ぎるうちに客が増え、7時には満席で客を断るくらいになった。
インド料理とラオス料理の店で、ここの料理は当たりだった。


右手の黄色い看板がハッサンレストラン。ここの主人とは翌日何度か会うことになる

結構いけました。ここの料理

ビアラオ3本、チキンと野菜の炒め物、フライドポテト、フライドヌードル、揚げ春巻き、
ラープ(代表的ラオス料理)、カオニャオで締めて188,000キップ(約2,800円)で、一人当たり700円。
特に揚げ春巻きが、形は悪いが味は絶品。ハッサンやるね。

2軒先のパン屋で、クロワッサンなど4つほど買って帰る。50,000キップはちょっと高いんじゃありません?
それにいくら別腹と言っても、私はもうたくさんです。
宿に帰って早々と寝ます。
しかし私の腹立ちはなかなか収まらなかったのです。

※スローボートのチケット売り場の壁には、キップで代金を支払うようにという注意書きが張ってある。
 それ故に銀行で両替するか、銀行前にあるATMでキップを手に入れたがいい。
※チケットを購入する際は、乗客全員のパスポート番号が必要になるので、事前に準備しておくこと。
 料金は、ファイサーイ~パークーベンが105,000キップ。ファイサーイ~ルアンパバーンの通しが210,000キップ。
 途中のパークーベンで2泊しても通し切符は有効。パークーベンで購入するなら、船中で支払う。
 ゲストハウスに頼んで買ってもらうと、240,000キップで、30,000キップの中間マージンを取られる。これは高い。
※スローボートの定員は、100~130名、それ以上になると、増便の船が出るので、乗られないということはない。
 ただし、早めに席は確保した方がよい。ファイサーイ発の便は座席指定になるが、座席変更は可能。
※スローボートは約5時間でパークーベンに到着する。乗客は全員ここで降りて宿に宿泊する。
 出航する前に、達者な英語を話す男が船旅のガイドをした最後に、パークーベンの宿は高いので、
 今ここで予約すると安く泊まれると、脅しにも似た勧誘をする。これに欺されてその場で予約する客は多い。
 しかし、パークーベンでは、贅沢を言わなければ宿は必ず確保できる。
 何故なら、その日に船で着く客は多くても150名。宿の収容量は200名ではきかないだろうくらいに数がある。
※パークーベンの宿やレストラン街が集まっているのは、船着き場から真っ直ぐ上った道の500mくらいにある市場までに集中している。
 レストランは、ゲストハウスが経営しているものも多いので、食いはぐれることはないだろうが、
 船がついた時間から1時間後くらいがピークになる。船の到着時は日によって異なる。
※DPゲストハウスでは不快な思いをしたが、近辺では最も新しい宿で、シャワーの湯量も豊富。
 朝食も充実しているし、船着き場も近く、ロケーションとしては最高。目の前がハッサンレストランというのもいい。
※ハッサンレストランの主人はインド系の男性で、なかなか感じがいい。
 先にも書いたが、ここのスプリングロールは太目の巻きで、今回の旅行では3本の指に入るほどの味だった。
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