ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

キャベツ

2009年09月16日 | 酒と料理と
キャベツやレタスなど葉野菜がいまだに高い。
消費者には大変だが、生産者にとっては喜ぶべきことだろう。
ただ、これも長雨による生産料の不足から来るものであれば、
農家にとって手放しで喜べるものではない。

農業も作物が需給のバランスで価格が決定される宿命にあり、
生産過多の場合、作物を収穫して箱詰めするのさえ採算が取れないことがあり、
その畑を見捨てるしかないことがある。
自分で野菜を作ってみると、その行為の無念さがよく分かる。
野菜は、ものによっては、数ヶ月を経てやっと収穫できるのだ。
工場で生産されるものに比べると非常に効率が悪い。
我々消費者も、ただ高いの安いのという視点だけで農作物を見るべきではないのだ。

と、難しい農業政策手前まで話が行ってしまったが、
我が家のキャベツの話。
今のキャベツは、どちらかというと春キャベツに比して固い。
生食には向かない。

そこでつい炒め物に使うくらいしか用途を思いつかなくて、
いつか冷蔵庫の野菜室の中で、萎びかけてしまっている。
直径15cmくらいの大きさまでになった使いかけのキャベツ。
これを丸のままで使おう。

まずキャベツの真上から十字に包丁を入れる。
芯の近くまで深く包丁を入れ、
ボールで、塩胡椒を入れてしっかり練った鶏ミンチを、
包丁を入れた隙間にたっぷり詰め込む。
たこ糸で、包丁を入れた部分からずらして、
やはり十字に結んで、肉が拡散しないようにする。

キャベツが丁度収まるくらいの鍋に、水をひたひたに入れ、
コンソメで30分ほど煮る。
串でキャベツを刺してみて、芯の方までスッと通ったらできあがり。
串が通らないときは、再度しばらく火にかける。

食べるときは、一度キャベツを取り出して、
たこ糸を除いたところで十字に切り分け4等分し、
深い器に入れて、煮込んだスープもたっぷり入れて食卓に出そう。
最後に黒胡椒をパラパラと降りかけてもいいし、
好みでマスタードでキャベツを食べてもいい。
優しい味のキャベツと鶏ミンチのコンソメ煮。

昔何かで見たことのあるレシピで、
そこでは鶏ミンチでなく、コンビーフを使っていたような気がする。

さて、これにはやっぱりワインかな。
リオデジャネイロのスーパーで買った、ブラジルの白ワインの鮮烈な味が忘れられなくて、
ここは日本で手に入るブラジルワインの白、「オレマス シャルドネ」にしよう。
若干味わいは違うが、リオの街を思い出して、その気になって一杯。
コメント
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