人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

問題の根拠

2018-12-17 15:59:33 | Weblog
企業も社会も何か大きな問題が起きないと現状は変わらない、という世間の空気を今年は多くの方が一番味わった年ではなかったでしょうか。所謂、対処療法的な処置でもありますが、現状を打破するにはそれでも止むを得ません。できれば問題の発生を事前に予見して対策を講じていれば、問題が起きてから後に尾を引きずらなくて済むのですが、国民性なのか中々そのような事前の行動は難しいようです。何を言わんとしているのか読者の方はお分かりでしょうが、目の前の問題処理ばかりに追われていると精神的にも肉体的にも人間は疲れますし、対応に掛かるコストも莫大です。「火のないところに煙は立たない」と言いますが、問題の根幹において、多少でも根拠となる事実が無ければ噂が立つはずはないというのと同様です。噂だけで終われば問題はないのですが、知らぬ存ぜぬで無責任体制が何年も続いて、もし事件や事故に発展すると、それまで重ねてきた信用が台無しになり、企業の存続にも影響します。企業にとっても地域社会においても、悪い噂が立つことはきわめて恐ろしいことです。明日はわが身で、気をつけなければならないと思います。
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説得力

2018-12-13 20:10:39 | Weblog
かつて会社経営において経験した苦労の一つは、自分の考えを部下に浸透させる事でした。経営者である私自身が当時まだ未熟で、非力で、尊敬に値しない存在だったのでしょう。もちろん説得力の無さも大いにありましたが、聴く方にも理解力や想像力や聴く姿勢が欠けていたのか、当時は中々本心が通じないで空回りして私自身悩むことも多かったようです。簡単にいうと原因はすべてにおいてキャリアの無さですが、不思議なことにキャリアを重ねるとそのような苦労をする事も悩む事もなくなります。相手を説得するにはある程度、折衝においてもセンス(要領)が必要と思われます。しかし、このセンスは一朝一夕には身に付きません。つまり場数を踏むことです。相手に話が通じないのは、結果的には説得力に欠けると判断されて自分の考えに理解が得られません。その力を付けるには折衝する経験を若い頃からひたすら鍛えるしかありません。交渉において先ずこちらの考えを主張することが最優先ですが、必ず立場の違う相手の考えと渡り合うことになりますので、交渉を成立させるには、現場で落とし処を探り、物事を結論に導くには、自らに説得力がなければなりません。たまたま私が会社経営で生き残れたのは、20代の頃からお客様を説得する力を経験で身に付けたからだと思います。人生には時間が限られていますので、自分の能力を伸ばすには、そのファクターとなる事象に自らの時間を上手く配分して、様々な場面に遭遇する経験を人一倍持つ事ではないでしょうか。
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指導力

2018-12-12 21:23:17 | Weblog
今、学校でも企業でも指導力の問題が問われているように思われます。古い企業はコーポレート・ガバナンスが次第に欠けてくるので、企業の不正を見てみぬ不利をすることになります。社外取締役や外部の人材を企業が抱えるのも、旧態依然とした風土を変える、つまり「しがらみを絶つ」指導力が組織に発揮されるためです。私自身も経営において人材の選定ミスでこれまで失敗を重ねてきましたが、外から見た人材の印象と実際に採用してから働きぶりの印象とはかなり異なります。特に大手から人材を招聘した経営者から同じような失敗の経験を幾度となく聞きます。何故、上手くいかないかと申しますと、入社しての第一印象が社員から観て上から目線の人が大半だからです。残念ながら、下から目線でなければ経営者は良しとしても社員が受け入れないことをわかっていない人が多いのです。大企業であれば人材は豊富なので、人事異動で人を替えることは容易ですが、中小企業は数年は我慢して使わざるを得ません。ですから中小企業においての外部からの人材の選定は最重要です。創業のオーナー経営者であれば中小企業の人事権は自由に発揮できますが、大企業では創業経営者は少ないので、あのような不祥事が度々起きるのでしょう。何はともあれ、指導力つまりコーポレート・ガバナンスは重要視すべきだということです。
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業務改革

2018-12-12 15:34:54 | Weblog
たまたま弊社で開発に携わったRPA製品が今、爆発的に売れています。まさかと思っていましたが、働き方改革関連法案の施行を目前に、大手金融機関は真っ先に導入を検討して、積極的に業務改革を進めているのが現状ではないでしょうか。グローバル市場で競争するには先進ITを使いこなし、人材を効率的に活用するしかありません。中小企業各社もRPAの導入を真剣に考えるべき時です。弊社はこれからの産業界の皆様へ、先進ITの導入により業務改革の下支えとともに生産性の向上にダイレクトに寄与したいと考えています。業務改革のIT化は、これから先の人材不足に対して待った無しの施策です。ビジネスオペレーションのスピード化がこれからの企業間競争において勝負となります。これからも弊社はお困りのお客様の相談を通して、業務のデジタル化へ導くITのドクターとして、必要とされるIT企業を目指して参ります。

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レジリエンス

2018-12-10 17:45:07 | Weblog
昨日は世界的な経済誌が主催する中小企業の表彰イベントに参加しました。パネルディスカッションに元大リーガーのゲストも出席され、日本の若い中小企業経営者の夢あるプレゼンに感動したとのこと、日米のプロ野球経営を対比した話は少し勉強になりました。多くの大企業は存続維持ばかりが優先していますが、本日表彰された中小企業はリスクを承知でイノベーションを発揮して、果敢に新市場へチャレンジしている、とは前述のゲストの感想でもありました。日米の野球界の違いは、エージェントとプレイヤーに対する考え方や指導方法にもあるようです。お互いに文化の違いもあるのでしょうが、失敗しないように日々練習を重ねる日本の指導に対して、米国は失敗は必ずあり得るので、どのようにプロは立て直すかが大事だと指導しているようです。レジリエンスに関する書籍が日本でヒットしたのも、日本の会社における人育てにも通じる一理があるからではないでしょうか。従来の下請けから脱皮しようとする若い経営者の意気込みに触れることが出来ました。
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クラシック音楽

2018-12-10 12:54:38 | Weblog
この歳になると一年が早くて年齢など忘れてしまいたくなりますが、年末の「第九」と新年の「ウィンフィル」ニューイヤーコンサートは楽しみの一つです。ピアノも、これと言って楽器も弾けない私でもクラシック音楽は好きな方です。感性やセンスは全く無いと家内にはいつも言われていますが、夫婦も感性の有る無しで対象的なので、釣り合いも取れているのだと思います。先日、テレビで「月」に関するクラシック音楽を聴く番組があり、ドビッシーの「月の光」やベートーベンの「月光」を作った背景を学びましたが、クラシック音楽に精通している人の感性の鋭さにはとても及ばない気が致します。最近は家内の出不精で一緒にコンサートへ行く機会もなくなりましたが、今でもたまにはクラシックコンサートへ行ってみたいなぁという願望はあります。願わくば生きているうちに、ウィンフィルのニューイヤーコンサートを現地で聴いてみたいというのが夢です。
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意見交換

2018-12-07 15:39:51 | Weblog
連日のように様々な集まりが続いていますが、業界も違い、色んな方の話を聴けることに大変満足しています。やはり人と会話することが一番勉強になります。情報過多の時代なのでネットで情報はすぐに入手できますが、自分の頭で考えて人前でしゃべってみることが大切だと思います。学生の頃は同僚と徹夜で論争していましたが、その前に自分なりに雑誌や新聞で情報を入手した上で考えをまとめていましたが、政治や経済、社会問題にフォーカスして討論することが多かったようです。今も、会社内で価値観を共有するため社員の皆さんに為になりそうな記事を見つければ配信していますし、役員間のミーティングでもニュースに対する持論は時々述べています。色んな方の様々な意見や見方があるのが普通ですが、会社内でも偏ることなく気軽に意見交換が出来ればと思っています。最近は異業種交流会で若い経営者の方と話す機会が以前ほどは減りましたが、時代の変化とともに経営の感覚も変わってきていますので、時々は会へ顔を出すようにしています。世代交代とともに若い経営者の方も増えていますので、こちらも謙虚に聴く耳をもって参加しなければと考えています。
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時代の変化

2018-12-06 14:06:29 | Weblog
連日、忘年会の予定が多くなってきましたが、年の区切りをつける意味で様々な集まりがあっても良いのかなと思います。12月も日数に限度があるので、日程が合わなければ容易に新年会へ切り替えることも可能となります。人との約束は年々人脈の広がりとともに増えるので、優先順位も考えなければ予定を組むにも限界があります。今年は全産業が好景気のようで、長年経営していると居酒屋の雰囲気でも分かります。IT業界も時代の追い風でどこの企業も好景気ですが、景気の変化は早いので決して浮かれないことです。失われた20年の低迷していた経済から見ると、現在の状況は遥かに改善しています。しかし、少子高齢化が進みつつあるせいなのか、かつてのような経済の勢いは感じられません。今後、どのように日本経済が進むのか私自身も予想がつきませんが、産業界のスキームがデジタル革命により新しく変化していくことは間違いないと思います。IT分野も裾野が広いので自社の進むべき方向性を明確にしなければなりません。海外との競争で勝ち抜くにはITを如何に活用していくかが勝負だと思います。市場の変化を先取りし、皆で知恵を絞り、事業の付加価値を高めていくしかありません。
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経験

2018-12-05 11:55:07 | Weblog
最近、初対面の同世代の経営者に会って親しくなったり、20年以上も会っていない経営者と急に出くわすことがあります。どちらも貴重な出会いですが、お互いに健康で現役の経営者だからこそお付き合いが出来るのではないかと内心感謝しています。会社を創業して長年存続させることは大変なことですが、存続できれば経験の上に経験がさらに重なり、生存していく手法も身に付いてきます。健康であれば、時代の変化に対応していくことも広い意味で知恵がついて可能となるわけです。景気不景気は時代につき物ですが、不景気をチャンスと捉えて次の手を考えて行動するとチャンスをものにする機会が到来することもあります。お互いに共通していることは皆さん勉強家だということです。何歳になっても、勉強しようという意識があるから奇遇も生まれるのです。経営にも言えることは「苦は楽の種、楽は苦の種」でしょうね。皆さん、今が一番幸せだと話していました。
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日本株

2018-12-04 16:51:31 | Weblog
毎朝、NYダウや外国為替市場の動きを聞いて東京市場の様子を見ていますが、本日はNYダウの上昇に反して逆に日本株は暴落したようです。何が影響したのか分かりませんが、最近、米国との通商問題を前提として日本企業が大手を中心にして業績にやや頭打ち感が見られます。つまり日本企業の成長が人手不足とともに鈍化しつつあるのではないでしょうか。米中の貿易摩擦も周辺諸国に影響し、これまでの循環経済の枠組みにも変化をもたらしているものと思われます。最近感じることは、画期的なモノづくりのビジネスよりも様々なサービスビジネスばかりが世に誕生しているような印象を個人的には感じています。世の中にリスクの無い事業ばかりが誕生しても、日本企業の成長には直接的に結びつかないので、日本株の上昇には繋がらないでしょう。
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