このストーリーは、最近日本で起こった事件を髣髴とさせる内容で、見終わった後もゾッと来るものがあった。犯罪者の狡猾さとともに、スクープを取りたいがためにどんどん事件に巻き込まれていくレポーターたちクルーの姿を通じて、報道のあり方に警告を発している映画だ。
南米エクアドルで「モンスター」と呼ばれている児童連続殺人鬼を追う事件と、不意に飛び出した子どもを轢いてしまった善良そうな男性へのリンチ事件の2つが交差する。
その間で、スクープをねらい、取材をするのが野心満々のレポーターだ。リンチ事件では殺人を食い止めたとして賞賛を得、町でサインや写真をねだられる。善良そうな男は少年を轢いたため、刑務所に入れられ、やはり刑務所入りした子どもの父親にいつ殺されるかと気が気ではない。身重の妻や子どものため、レポーターに不慮の事故であることを取材して助けてくれと懇願する。しかし、レポーターは大きな話題でないため無視しようとする。そこで男は「私はモンスターを知っている」とレポーターに取引を迫るのだった。のどから手が出るスクープにレポーターはどう対応したのか。
レポーターにはジョン・レグイザモ。「ムーラン・ルージュ」での画家ロートレック役が目に焼きついているが、今回の素顔での出演は、ハンサムでスタイルもよく、同じ俳優かという感じ。レポーターとしての駆け引きや焦燥などが南米という危険や貧困と隣り合わせの雰囲気により濃厚に感じられる。(もろそうな細い橋でつながれた水上のあばら家なども出てくる)監督はアルフォンソ・キュアロンが見出したとのこと。
かなりラストはヘビーだ。レポーターがどうしたかもあるけど、最後の音が観客には忘れさせないぞ、という監督の意図を感じる。
1月下旬 ロードショー
南米エクアドルで「モンスター」と呼ばれている児童連続殺人鬼を追う事件と、不意に飛び出した子どもを轢いてしまった善良そうな男性へのリンチ事件の2つが交差する。
その間で、スクープをねらい、取材をするのが野心満々のレポーターだ。リンチ事件では殺人を食い止めたとして賞賛を得、町でサインや写真をねだられる。善良そうな男は少年を轢いたため、刑務所に入れられ、やはり刑務所入りした子どもの父親にいつ殺されるかと気が気ではない。身重の妻や子どものため、レポーターに不慮の事故であることを取材して助けてくれと懇願する。しかし、レポーターは大きな話題でないため無視しようとする。そこで男は「私はモンスターを知っている」とレポーターに取引を迫るのだった。のどから手が出るスクープにレポーターはどう対応したのか。
レポーターにはジョン・レグイザモ。「ムーラン・ルージュ」での画家ロートレック役が目に焼きついているが、今回の素顔での出演は、ハンサムでスタイルもよく、同じ俳優かという感じ。レポーターとしての駆け引きや焦燥などが南米という危険や貧困と隣り合わせの雰囲気により濃厚に感じられる。(もろそうな細い橋でつながれた水上のあばら家なども出てくる)監督はアルフォンソ・キュアロンが見出したとのこと。
かなりラストはヘビーだ。レポーターがどうしたかもあるけど、最後の音が観客には忘れさせないぞ、という監督の意図を感じる。
1月下旬 ロードショー