あたしは 頭のてっぺんから爪先に至るまで、 春を感じております。 サマーサイドも春を感じています。 この上なく醜い通りでさえ、 古い板塀越しに腕を差し伸べている花の枝や、 歩道を縁取る草の中にリボンのように続く たんぽぽのお陰で見違えるようです。 あたしの棚の上の陶製の貴婦人人形でさえ 春を感じており、いつの夜かにあたしが 素早く目を覚ましさえすれば、 この 貴婦人 が金色の踵の、ピンクの靴で 一人舞踏をしている所が見られる筈です。 【「アンの愛情」 第20章】 |
今日も快晴の空となりました。
昨日と違って朝の冷え込みもありません。ぽかぽか陽気。
頭のてっぺんから爪先まで春を感じております。
ここに来て庭の植物の芽吹きが顕著になって来ました。
と同時に沈丁花などの春独特の香りも。
そして、フリージアの膨らみも発見。
ただ、これだけは例年より遅いような気がしてなりません。
私の中ではまだ春浅き頃、真っ先に咲くという
イメージですが、果たしてどうなのでしょう・・?
さて、又々、私はレース編み。
しかも性懲りもなく、
ランプの上に掛けるレースを。
尤もそのランプ、
今は額立てとして
活用していますけれど。
最初は、それこそ眠っている
レースの活用・・とばかり、
あれもこれもと掛けて
楽しんでいたものです。
でも、それ用に編んだものでは
ありませんから、当然の事ながら
寸足らずや、逆に寸余りも。
その上好きなものは、
いつも身近に置いていますから、
ついそちらの方へ視線が向かいます。
結局、だんだん
我慢ならなくなって。
再び編む・・という
パターンを繰り返しております。
従って相も変わらず、レースは増える一方。
この性格、もうどうにもならないようです。
レースはクラシカル。貴婦人が殊の外、似合います。
それもその筈、中世ヨーロッパではレースは、
王侯・貴族など特権階級のものだったとか。
だからでしょうか、アンティークなカードの婦人との相性もピッタリ。
そんな中でのレース編み。後、もう少しで仕上がりです。