二人は・・・3月 の夕暮時の 神秘と魔術の諸々を味わった。 たいそう静かな穏やかな夕暮で、 偉大な、清浄な、物思いに沈むが如き 沈黙に包まれていた ―― 沈黙と言っても耳と同様、 心の耳を澄ませば聞き取る事の出来る、 小さな銀のような音が あまた織り込められていた。 【「アンの愛情」 第27章】 |
起床時こそ冷えましたが、雲一つない空は光たっぷり。
日中は春の陽気となりました。
春・・・何気なく記した 「春」 という文字。
気が付けば季節は弥生。文字通り春ですものね。
これからは時に寒さをぶり返しながら、
本格的な春に移行して行くのでしょうね。
さて、レース、レースの最近の私。
昨日、雛祭りを終えたばかりという事もあって、
今日は和でしっとり、落ち着きたくなりました。
お雛様のカップを用意して。お香も焚きましょう。
好物の 「かもめの玉子」 のお菓子も。およそ1週間振りですね。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
そうそう、和で寛ぐ、そんな気持ちにさせたのは、
何と言っても昨日久し振りに歌った、
童謡 「嬉しい雛祭り」 でしょう。
改めて歌ってみて・・。
サトーハチローの詩にいたく感動。そして新鮮なのです。
これまで、ただ何となく歌っていただけという代物。
しかもせいぜい1番、2番だけですから仕方ありませんけれど。
最後まで歌ってみて、ひしひしと感じる日本の情緒。
昭和11年(1936年)の曲なのですね。(河村光陽作曲)
そう言えば、去年の丁度今頃、熱中して読んでいた
吉屋信子の世界を感じたものです。同時に漂う凛とした空気も。
なぜでしょう、不思議です。