【昨日の目覚めたばかりの薔薇】
【ゆっくり、ゆっくり・・】
暑い月はだんだんに老いて来たが、 まだ夏の気分の漂っている秋で、 集りの日は10月と言うよりも6月のようであった。 【「炉辺荘のアン」 第34章】 |
こちらは昨日と同様の空になりました。
それにしても暖かい!
動けば汗ばむような
陽気になっています。
10月の今、窓を開けているなんて。
こんな時、(何度も引用していますが)
やはり 『アンの世界』 を思います。
あの世界にも10月に6月のような
天候があったのですものね。
こんな風に、しかもこれに留まらず、
100年前の 『アンの世界』 にも
現代に通用する様々な共通点を
容易に見つけ出す事が出来ます。
さて、昨日から2日間かけて
真紅の薔薇が、
ここまでヴェールを脱ぎました。
今の季節は殊更、
ゆっくり、ゆっくり・・と。
こちらは、リラ版 「公爵夫人の薔薇」 ですね。
もう何回目の 「初めまして~!」 になるでしょう。
ところで、薔薇、公爵夫人・・と来ましたから、
次は、これも薔薇をこよなく愛した、マリー・アントワネットの事を。
時は18世紀のヴェルサイユ宮殿。
信じられない話ですが、当時のフランスには、
ヴェルサイユ宮殿なれども、トイレなるものがなかったのだそうですね。
その上、入浴の習慣というのもなく、
顔を水や薔薇水で拭く程度のたしなみが一般的だったそうです。
薔薇水と聞きますと、“優雅・・”~なんて思いますけれど。
そんな風ですから、貴族たちは香水を使って悪臭を隠したと言います。
しかしながら、その香水は刺激的な匂いの動物的香水が、ほとんどだったとか。
そこに薔薇や菫を使った、
フローラル系の香水を作らせたのが、マリー・アントワネット。
香水革命を起こしたという訳ですね。
囚われの身となってからも処刑の前日まで
召使に香水を買いに行かせたという逸話も。
最後まで気品と優雅さを失わない事は・・かくも大変な事ですね。
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