フィデル・カストロ氏が国営新聞「グランマ」に連載してゐる「フィデルの考察」の翻訳書。
キューバを旅行した際に、アメリカの経済封鎖およびテロ(と思ふ)の被害を知り、窮状といふか老朽に唖然となつたが、それに負けづに生活してゐう人々そして医療費無料など福祉の日本よりも充実してゐることを知り、感嘆した。
カストロ氏の考察力や観察力、論理的思考にも感嘆してゐたが、本書ではそれを堪能できると思ふ。
一番最後の三回にわたる掲載「わたしたちが絶対に忘れないこと」は、日本のピイスボウトの人たちとの会談となつてゐて、こんな活動の交流があつたのかと驚いた。
カストロのやうに、大国に堂々と反論できる人はさうゐないと思ふ・・・・・・