ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

きのこ狩り

2005年10月31日 | フランスこぼれ話
秋ですねー
秋はきのこの季節

フランスでも各種のきのこが採れますが

トロンペット ジロール セープ トリュフ
その他いろいろなきのこがありますが
フランス語でキノコの総称はシャンピニオンと呼ばれております。

スーパーで売られているブラウンマッシュルームは
シャンピニオン ド パリといわれ
パリのマッシュルームと言う訳です

日本でもいろいろなキノコが
売られておりますが
中でもマツタケは
キノコの中でも高価で貴重な存在ですよねー

きのことはちょっと違うのですが

私がパリで手に怪我をして入院した時のことなのですが

手の手術を受ける前に

いろいろと先生が
以前手術したことはあるか
アレルギー体質ですか?とか
聞かれたのですが

なんせその時はフランス語が話せず
まして単語と単語が何処で切れているか
聞き取れないときで

先生もゼスチャーで注射を打つ真似をして
瞳を中心に寄せ
口をあけて舌を出して
首を斜め45度に傾け
細かく左右にふり
コムサ?(こんなふう)と
アレルギーのあるなしを調べていただきました

先生のゼスチャーは
「以前ポンピードセンターの前の広場で大道芸やっていましたか?」と
聞きたくなるほど
堂に入っておりました!

それやこれやで

手術着に着替えるのですが

これがお袋が料理を作る時に
着けていたふちのレースを取った割烹着みたいな
手術着で後ろ前を逆にきるような格好で
手の平の手術なのにパンツまで脱がされ
なんやら股間がスースーしてふにゃらふにゃ・・・

とりあえず局部麻酔を討たれ
手術が終わり病室に
一応 局部麻酔でも頭がボッーとしていて眠くなってきて
思い出したのが
「あっ 俺 パンツはいていないじゃん」

怪我をした手は右手

私のパンツは寝ているベッドの下に
思うようにつかめず
シックはっく
指先がやっとパンツに 届いたー
落としたら拾えネぇー と
慎重にでも麻酔でボー

やっとの思い出つかんで
左手一本で何とか履けました

その時病室にもう一人
手の怪我でフランス人が
手術を終えて戻ってきました

朝になり
朝食の前に
看護婦さんが
掃除と掛け布団とシーツを取替えにやってきました

看護婦さん:ボンジュールメッシュー ビアンドウミー?
(おはよームシューよく眠れましたか)

と と と

いきなりパリジャンの掛け布団と
手術服を剥いだー
そこには

シャンピニオンド パリが

フランス人:オー シッィト!

看護婦さん にやりともせず(きっと内心うれしいと思っているに違いない)

次に私の所に
掛け布団をとりはらわれ

手術着に手がかかり

はがしたー  が

マツタケが  無い  ない  ない ・・・・・!

残念でしたーぁ!

せっかくの看護婦さんの楽しみを取ってしまいました。

そうそうマツタケは見つかるものではありません
もちろんトリュフも