ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

我が家に

2006年01月28日 | レアール バール
1月のバールで焼いた

ローストチキンガーリックライス詰めと

自家製スモークサーモン入りのキッシュ

予定ではローストチキンがなくなるはずでしたが

今回は一羽残ってしまいましたので

我が家のチビたちにおみやげで持って帰りました

奥さんはさっそく

肉とガーリックライスを骨からはずし

ガラでスープを取ってもやしラーメンのスープにして食べたそうです

「やっぱ ガラで取ったスープで作るラーメン 美味しいはよねぇー」

申しておりました


お手持ちのワインの飲み頃は?

2006年01月28日 | レアール バール
寒さ知らずの皆さんが集まって

またいいバールが出来ました

皆さんありがとーございました

今回は ご自宅からワインを持込されたお客様で賑わいましたねー

こんなふうにご利用いただけてうれしく思います

「せっかくいいワインでもいつものおかずでは」と

お考えの方いらっしゃいませんか

そんな時にはうちのバールはいかがでしょうか

美味しく飲めるし

食べれるし 

楽しいし 

また今回は

お客様から

「シェフー あのー 裏メニュー 何かー」と

お声がかかりましたねー

そして お店の中はほとんどの方が立ち飲み!

最高!

二月のバールは週末に考えておりますので

シュークルート

2006年01月22日 | メニュー紹介
ドイツ語でザウエルクラウト

英語でサワークラウト

フランス語でシュークルート

日本語でキャベツ漬けの煮物ってところでしょうか?

私がフランスに行く前に

いろいろなホテルやレストランで働いている時に

何度かパーティー料理にお出ししたことがあるのですが

いつも残ってしまう料理の一つになっていました

味と言えば酸っぱいのが先に立ち

旨味が感じにくい

はっきり言って変な料理と思っていました

それに酸っぱい上に

塩味が効いていて

「よくこんなもん食べるよなーフランス人この料理旨いとおもっているのかな?」

と 当時は疑問でした

フランスでは初めて食べたのがノルマンディーにある 

街場のレストランでした

あっ そうそうこのシュークルートはアルザス地方の

料理なんですよ

日本での記憶によれば

あまり美味しくなかったなーと思って待っている所に

運ばれてきたシュークルートは

厚手の深さのある陶器にこれでもかーと言うくらいに盛られた

キャベツの千切りとソーセージや塩豚が入った料理でした

皆で自分の取り皿に盛りマスタードを付けながら食べるのですが

想像していたより食べやすいではないですか

しっかりと旨味も感じいい感じ

食べるに従いだんだんとシュークルート好きになってしまいました


そして 体も温まるし ワインもおいしく飲めるし

お気に入りの一品になりました

しかし そのまま日本の方達にお出しすると

やっぱり食習慣の違いから敬遠されてしますので

私の頭の中にある

味の引き出しから

あれとこれとあれをこうしてこうすればきっと

と試行錯誤を重ね

出来上がったシュークルートは

何処へ出してもいいくらいに美味しくなりました

「決まったね 千葉ちゃん」(古すぎました)

そして

我がレアールのバールのメニューに登場!

大好評! 

でしょ でしょ でしょ

ワインに合うでしょ

美味しいでしょ

あなたもどうでしょ?

近くショーケースにも並べちゃおうかなー

と 思っております

ちなみに 

バールの時には鍋ごとお客様にお出ししました

けーきのいい話

2006年01月22日 | シェフのコラム
フランクとキャトリーヌの結婚式をお話する前に

私とkowaii妻との披露宴でのウエディングケーキの事について

お話しましょう

写真の6段のケーキは

なんと私が作った自作のケーキです

すべて手作り

芯に発泡スチロールを使用し

周りに粉糖と卵白で作ったグラスロワイヤルというものを作り

それを発泡スチロールに塗ってから

いろいろな形の口金をつけた絞り袋で

グラスロワイヤルを絞り

乾かせて葉っぱ形のレース模様のグラスロワイヤルを貼り付けてゆき

乾燥させて作りました

一番上の人形は

私がフランスにいた時に

製菓材料店で購入しておいた人形です

2,3,4段目とそれぞれ違うデザインで

4段目と5段目の間には

これまた発泡スチロールで作った
                       
天使を釣り糸で吊るしてありまして 

6段目には本当に食べられるガトーをこれまた

式の前夜に作って

当日にケーキカット後

集まって頂いた皆様に召し上がっていただきました

各段の支えになっている支柱付きの台も

アクリル板とアクリルの棒を自分でカットして

それを接着して作りました

製作には3ヶ月仕事の合間を使って作ったウエディングケーキです

なかなか良い出来だと思いませんか?

召し上がっていただいたケーキも好評でした

こんなけーきの良い日々がつつ”いてくれればと

願っていたのは私だけではないはず

でしょ 

ご主人




真夜中のケーキカット

2006年01月20日 | シェフのコラム


皆がそれぞれに祝福のパフォーマンスの後

時はすでに真夜中の12時を回って

全員ヘベレケ

階段状に盛られた

ガトーが会場に登場!

飲めや

歌えや

踊れや

笑えや

そして

食べる もう お腹の中は今まで食べた料理と

ワインやシャンパーニュでパンパンのはず

しかしそこはフランス人の胃袋

まだまだ入ります

新郎のフィリップがナイフで切り分けお皿に盛り付け

新婦のカリンヌがそのガトーを

皆のテーブルにくばって周りました

配られたガトーはガトーショコラ

これがまた美味しいかったー

しかしこれで終わりではないのです

熱いエスプレッソが運ばれ

そして小さな焼き菓子が何種類か乗ったプチフールというのが

一緒に来るのです

でもそれぞれがまた後をひくのです

しかし

フランスの田舎の結婚式って良かったです

日本の結婚式場やホテルでこんなに長い式が出来ますか?

私にとってフランス人の結婚式でフィリップとカリンヌに呼ばれたのが

初めてだったので

この後まだつつ”くとは思っておらず次の日には

パリに向かいました

今思えば残って楽しめばよかったと思うのは次回

フランクとキャトリーヌの結婚式でのエピソードを


















記念写真

2006年01月20日 | シェフのコラム
神父:ナンジハー 

コノ モノヲ ツマトシテー

スコヤカナルトキモー ソレオ ヤメルトキマデー

タアガイニー ・・・・チカイマスカー?

フィリップ:ウイ

神父:ナンジハー 

コノ モノヲ オットトシテー

スコヤカナルトキモー ソレオ ヤメルトキマデー

タアガイニー ・・・・チカイマスカー?

カリンヌ:ウイ

神父:ココニー フタリヲー フウフト シマス アーメン

(指輪をはめて)チュッ

そして

場所を変えて皆が二人を囲み

記念写真となったのです

周りからこっち向いて

こっち こっち と どのカメラに視線を向けたらいいのか

わからない状態で

まともに全員の視線が揃っている写真は貴重なもの

ちなみに

写真の一番左はイワンレンドル似のフランク

その後ろの背の高いのが私

私の前の赤いジャケットを着た黒人女性が

パティシェのティリーの奥さんのジスレンヌと息子

そして  

新郎新婦のフィリップとカリンヌ

後ろの二人はわかりません

そして黒のジャケットの女性は

マシンガントークのフランクの彼女の

キャトリーヌ



両親や友人知人が入れ替わり立ち代りに写真におさまりました

こうやって改めて見てみると

日本の様に黒の礼服を着ている人がいないので

なんか華やかな雰囲気になっていると思うのは

私だけでしょうか?




ライスシャワー

2006年01月19日 | シェフのコラム
教会で式を終えた二人を

祝福する為に集まった

キュイジニエ達が片手に

スパチュールやレードル,泡立て器を手に持ち

もう片方の手にお米を持って

教会の外でアーチを作り

神前で愛を誓い合って出てきた二人に

「ライスシャワー!」

”ワォ!”

二人ともいい笑顔です





そして

二人の乗り込む車の後ろには何本もの紐で空き缶がつながれ

車が走り出すと



空き缶達も祝福の鐘を鳴らしているかのように

カラン カラン カラン と音を立て走り出し

次にフィリップの友人のキュイジニエが働いているホテルへ向かうのですが

皆がそれぞれ車に乗り込み新郎新婦の乗った車の後ろから

クラクションを鳴らしながら

ついてゆくのです

そして沿道を歩いている人もすれ違う車の人も

手を振って二人の結婚を祝福してあげるのです

そして ホテルに着くと

皆がアペリティフを片手にワイワイガヤガヤ

そして 会場中に通され自分の席に着き

披露宴の始まりになるのですが

日本では一般的に一つの会場で済ませられる所

向こうでは市役所 

教会

披露宴会場

その後のパーティーと

結構車での移動が多いのです

そして

なんと言ってもグルメの国

食事の時間が長いこと長いこと

アペリティフを飲み始めたのが午後3時ごろで

前菜を食べ始めたのが5時ごろ

次の料理が出てくるまでに1時間

その間いろいろな催しをするのです

デザートが出るころには日付けも変わっておりました

マリアージュ

2006年01月19日 | シェフのコラム
私のブログも気が付けばもう170タイトルになっています

そこで


これから

結婚しようとお考えの方々

すでに結婚している方々

結婚に成功した方もそうでない方でも

人生の中の一大イベントには変わりがないでしょう

いろいろな結婚式がある中で

カテゴリの中に

私の体験した結婚式を加えたいと思います

まず

私が帰国してからしばらくして

我が心の故郷ノルマンディーからの手紙でした

一緒に働いていたキュイジニエのフィリップと

同じ敷地内にあるプチホテルに働いていたカリンヌの結婚式の招待状でした

まさか日本まで招待状が来るとは思ってもみませんでしたので

うれしくて仕方ありませんでした

フィリップはフランス人にはめずらしく真直ぐな性格で

曲がったことが大嫌いな奴でした

カリンヌは優しい娘で

私がフランス語がまったく解らない時にも

解るまで丁寧に説明してくれたり気使いしてくれました

写真は

教会で神父さんを前に

結婚指輪をはめているところです

テレビや映画で何度か結婚式のシーンは見たことはありましたが

こうして あらためて

本当の教会で挙式を目の前にすると

「ワー」と言う感じでした。




おもてなしに

2006年01月16日 | メニュー紹介
シェフお勧めの焼き菓子の一つ

ムラングの抹茶風味

カリッ シュワ ワ ワ

の食感と残る風味が美味しいムラング

かわいいフォルムになりました

抹茶の風味もさらにプラスして

裏あり

いや

おもてなしに

いかがでしょう



10個入り ¥150(税込)

心を溶かす

2006年01月14日 | メニュー紹介




司会:最後になりました では ジュニアさんどうぞ   
 


ジュニア:こっほん   では 最後になりました

     ココアの衣をまとったショコラのまわりのクーヴェルチュールが
 
     固まるまで少し置き一度トリュフの入っているバットを前後に

     動かしてまんべんなくココアを付けてあげます

     そして私の場合木製のお箸を使いますが

     そっとココアまみれになっているトリュフを取り出してあげるのです

     それがこの写真

     一粒一粒丁寧に作り上げたシェフの特製トリュフ!

     一粒一粒に思い入れが

     一粒一粒に愛が

     これも   これも  これも  


     

     これも愛

     
     あれも愛  


     たぶん愛  


     きっと愛


司会:はー 一粒一粒に愛と思いを込めて作ったトリュフですかー

ジュニア:ウイ シェフの思いは遠くノルマンディーのカン市のベヌヴィルと言う
 
     人口1800人の小さな村にある当時ミシュランガイドで一つ星

     ゴーエミヨーガイドで17点のオーヴェルジュレストランで

     働いている時にパティシェのティリーに味見していい?と言って

     そのトリュフを一粒食べた時に感激にうちふるえながら2こ3こと

     毎日たべてしまった思い出や

     厨房の向かいにある仕込み場でキュイジニエ達と大量のトリュフを

     ショコラまみれになって作った思い出を頭に浮かべながら

     作ったトリュフです!

司会:ジュニアさんこうしてみるとシェフのこだわりというか

   トリュフへの愛情がこちらにもジーンと伝わって来ますよねー

ジュニア:ウイ はじめシェフは帰国していろいろな所で働いておりましたが

     このトリュフはきっと日本で作れる環境が無いであろうと

     思っていたそうです しかし 自分のお店を持つことによって

     これが可能になったわけで これを口に出来る私達は

     なんて幸せなんでしょう

司会:本当にそうですよねー

   ここまで聞くとシェフの職人肌をひしひし感じますよねー

ジュニア:いいえ

       

     大きな声では言えませんが

     ああ見えて

     シェフは  

     ゲイ  

     ゲイ

     ゲイジュツ肌なんですよ

司会:えっ そうなんですか?

   髪が長いのでニューハーフでも気取っているのかとー

   話を元に戻しまして

   このトリュフを召し上がる時のポイントってありますか?

ジュニア:良くぞ聞いてくれました

    このトリュフを召し上がっていただく前に

    用意して頂くものがあります

    一つは熱く  濃い目に入れたコーヒー 

    あ インスタントでもよろしいですよ

    いつもよりちょっとだけ濃い目に!

    そしてハンカチ

司会:えっ ハンカチィー

ジュニア:え え トリュフを食べて感激のあまりに涙する方もいらっしゃるので

司会:そ そ そうですか?ハンカチ ハンカチ ハンカチねぇー
 
   まっ いいか そしてーどうしたらよろしいんでしょうか?

ジュニア:まずは 深呼吸して 今まで言ったことを 思い浮かべながら

司会:思い描きながらー

ジュニア:思い描きながらシェフの愛を感じながら口に運びます

     そして

     歯でいったん止めますそこで噛むのではなくて

     歯でトリュフを挟み噛まないで

     息を吸うようにその息で舌の上に運び

     そして右の奥歯にするか左の奥歯にするか迷って

     決まったら

     そっと噛んでみるのですがここまでで5秒位はほしいです

     そしてそこでは味は感じられません
 
     なぜなら 「歯」だからです

     味わうには口の中で二等分されたトリュフの一方を

     舌の上にのせ舌で溶かしながら

     のどの奥にある味雷まで溶け出したショコラを運んでください

     そして口を閉じたまま鼻から息を抜いてください

     ここまでで11秒から13秒がもっともよいでしょう

     ほーら口一杯に広がる良質のクーベルチュールと

     ガナッシュが相まって また 鼻を抜ける時の この香り

     脳裏に焼きつくこと間違いなし

     幸せだなー ぼかぁ 

     トリュフを食べている時が いちばん 幸ゃーせなんだ

     と 


     カの山の 雄三さんが言ったとか言わないとか

     そして

     その感激を再び呼び起こすように

     熱く 濃く 入れたキャフェで・・・・

     想像してみてください

     ほーら 食べたくなって来たでしょ

     レアールではヴァレンタインデーまでの販売となります



シェフ:はーーーーー今回のは 長かったーーー よく書くよホント
    
    自分でも甘心してしまう えっ 字がちがう

    いいの 私はいつもスイートハートだから