ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

シェフパティシェのティリー

2005年10月06日 | フランスこぼれ話
私がお菓子を作る時のベースになっているのは
ノルマンディーのレストラン

マノワー ダスティンのシェフパティシェ

ティリーから教わったものが
ベースに流れています

ティリーはがっちりとした体格で
口数が少なく
いつも黙々と仕事をこなしていました

写真ではおっさんですが
これで28歳の時
彼は結婚はしていないけれど
内縁の妻と2人の男の子の父親(婚姻届を出していないのは
いろいろな手当ての支給を受ける為でフランスにはこういった人が沢山います)

私が驚いたのは
みなさんもそうだと思いますが
フランス人だから当然フランス人の奥さんだと思うじゃあないですか
もちろんティリーの奥さんはフランス国籍
しかし 
南の方の島国生まれの
黒人の方で
初めて家に呼ばれて対面した時には
「え」と言う感じでした

ティリーは狩が趣味で
休憩時間が終わりディナーのサーヴィスの前に
集まった時
だれかかれかに

[ティリー 今日の収獲は?」

「ハトが1羽 鴨が3羽 ウサギが2羽」

などと言っておりました

レアールで毎年熱いオホメのお言葉を頂く
ヴァレンタインのショコラのトリュフは
ティリーから教わったレシピをべーすにアレンジしています

そのトリュフ

私が初めて食べた時
「ガッツーンと脳天直撃!」

私:ティリー食べていい?

ティリー:いいよ

私:何個食べていい?

ティリー:何個でーも好きなだけ

それからは
毎日 目覚めに2個
昼のサーヴィスが終わってコーヒーブレイクに3個
夜 部屋に戻る前に4個

こんなおいしいものが
味見としょうして食べれるなんて
なんて幸せなんだろーと思う毎日でした

マノワー ダスティンのホテルで朝食に出していた
パンオーショコラ、パン オー レザン、クロワッサンも
最高おいしく味見させてくれました

「イヨッ ティリー太っ腹」

太っているからじゃないぞ!