『 慶応大学は3日、医学部呼吸器外科の当時の教授ら2人が研究目的で患者から無断で骨髄液を採取した問題で、原因究明と再発防止策をまとめた報告書を発表した。教授と専任講師を5月1日から停職1カ月の懲戒処分にし、2人は6月30日付で辞職した。
2人は厚生労働省の倫理指針に反して、同意を得ないまま、がん患者ら31人から手術中に骨髄液を採取した。学内の倫理委員会の正式な承認を得る前から着手していた。
報告書によると、教授らは手術の執刀医に研究であることを知らせず、骨髄液の採取を依頼していた。
また、別の研究でも、同意の有無が確認できない患者が27人いた。
再発防止策として、医療倫理を統括する部門の新設や、研究が適切に実施されているかを外部の第三者機関が監査する制度の導入などを示した。[1]』
結局この研究者らは退職に追い込まれた。「教授と専任講師を5月1日から停職1カ月の懲戒処分にし、2人は6月30日付で辞職した。」とあるが、事実上の諭旨解雇。諭旨解雇の処分がないところではこういう形で解雇にする。
慶應大というと倫理違反が目に付くが、きちんとルールを守って研究をやってほしい。
参考
[1]朝日新聞web 2012.7.3