「Open access is tiring out peer reviewers[1]」、「Confusion over publisher’s pioneering open-data rules[2]」というタイトルの記事がネイチャーで公開されました。いずれもオープンアクセスジャーナルが抱える困難を紹介したものです。近年はオープンアクセスジャーナルが急増し、登録制のジャーナルは収益が減る危機が増えました。特にネイチャーやサイエンスといった超一流誌は高い購読料で商売している科学雑誌なので、オープンアクセスジャーナルに移行する動きを大きく注意しているのでしょう。
しかし、これから先利便さという点でオープンアクセスジャーナルはどんどん増えていくと思います。インターネットで論文にアクセスできた方が図書館等に行くよりずっと便利だし、情報を検索しやすいので、今後は合理性のためにネットで論文を扱う事が主流になるでしょう。大成功したPLOS誌がネイチャーの記事で言及されていますが、今後どこまで成長するでしょうか。
最近紹介した実質的査読放棄のオープンアクセスジャーナルの問題などいろいろ課題はありますが、改善していってほしいと思います。
参考
[1]Nature 515, 467 (27 November 2014)
[2]Nature 515, 478 (27 November 2014)