世界変動展望

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東郷青児の作品

2009-05-13 00:20:13 | 絵画
東郷青児の絵は独特の女性像が不思議な魅力を持っているので惹きつけられる。東郷青児の絵というと、奥に城が見え、目をつむった長いまつげの女性が描かれているものをよく目にする。それが典型的な東郷青児の作品だと思う。

目をつむった長いまつげの女性はアニメ・銀河鉄道999のメーテルに似ている気がするのは私だけだろうか。私から見た東郷の絵は、そのような女性像が非常に印象的である。しかし、私は東郷の描く女性像が不気味で怖いので嫌いだ。

私は以前に東郷の絵について不相当な値段で取引されているのを2度見たことがある。

一つはある絵画販売会で東郷青児の版画が5万円という破格の安さで売られていたことである[1]。はっきりいってあり得ない値段である。果たして本物か?値段を考えると偽物の可能性が高いだろう。

二つ目は競売で本物かどうか不明だが、東郷の絵と思われる物が約12万円程度で売られていたことである。これはテレビで放送されたもので、税金を払えない人の財産を公務員が差し押さえてネットオークションで競売したところ、東郷の絵と思われる絵が約12万円くらいで落札され、公務員が「意外と高い値段で売れた。差し押さえた財産の中で最も売却額が高かった。」と述べていた。テレビ放送では公務員も番組側も売却した絵が東郷青児の絵である可能性があることに全く気がついていなかった。

そのネットオークションで売られた絵は上記で述べた目をつむった長いまつげを持つ東郷独特の女性画であった。この女性像は東郷の特徴だから、知っている人が見れば「売られている絵は東郷青児の作品かもしれない。」と思うだろう。

ネットオークションで売られていたのが本物の東郷青児の作品かどうか不明だが、もし本物だったとすれば版画とはいえ約12万円で売るのは破格の安さでの売却といえよう。本画だったらなおさらである。ベンツを1万円くらいで売るようなものである。ひょっとすると公務員は大損しているかもしれない。つくづく知らないとは恐ろしいことだと思った。

それはさておき、東郷青児の作品は不思議な魅力があるので一見の価値がある。

参考
[1]東郷青児の
[2]世界変動展望 著者:"東郷青児の版画が5万円?" 世界変動展望 2008.12.1