旅の恥は掻き捨て
という諺というか慣用句がある。
どういう意味かというと
【旅先では知っている人もいないから、
どんなに恥ずかしいことをしてもその場限りのものである】 by大辞泉
だそうだ。
まあ、そういう意味だろうな、とみんな知っていたと思う。(私も)
だけど、ウチにはそういう言葉は通用しない。
旅先だからとか海外だしと言っても普段と変わりなく常識を守って過ごしたい。
別に道徳的な意味合いではなく。
「立つ鳥跡を濁さず」と言いたいのではない。 (私、鳥じゃないしー)
「いつでも神は見ている」と言いたいのでもない。(私、神だしー)
本当は羽を伸ばしたい。
誰も見てなきゃゴミをポイ捨てしたり赤信号で横断したい。
(そんなことぐらいしか思いつかない小市民)
ま、それは喩えなので
さすがに近所でも遠くの地でもゴミをポイしたりはしない。
信号無視はしょっちゅうだけど。(歩行者のとき)
旅先でもお行儀良くしてなきゃいけない理由は
どこに行っても知り合いに会うムスメがいるからだ。
一昨日は「ワットポーに行ったらバイト仲間にばったり会った!」とメールが来た。
ワットポーで、だ。 どこって言ったらバンコク だ。 タイ の。
まあ、観光ポイントではあるけど。 寝てる大仏が有名。 やだ、この姿勢憧れ~
(私は25年ぐらい前に行ったけど、すっかり忘れた)
ムスメ、偶然すぎて自分でも怖いと言ってた。
旅先で誰かとばったり、ということは誰でも一度ぐらいは経験があるかもしれない。
しかしムスメは遭遇率がかなり高い。 他の人より偶然が多いと思う。
人類皆兄弟、はたまたオトモダチ、ぐらいの勢いだ。
まず今年だけで言うと
1月に韓国に行ったが、セール中で激混みだった
ロッテ百貨店のB1でムスメのバイト先の知り合いに会う。
あちらもご家族で来ていた様子だけど、お母様たちも唖然。
そして翌2月はアメリカのロスで
ビバリーヒルズの帰りにダウンタウン行きのバスに乗ったら
5人ぐらいの男女の日本人の大学生風グループがいて
何とムスメと同じ大学の学生たち。 学年は違ったらしいが。
その中の一人の女の子は高校の後輩でもあったそうだ。 ひえ~っ
日本人が少ない場所でのことだからびっくりだ。
翌3月のグアムと5月の韓国では誰にも会わなかった(と思う)ので
お忍び旅であった。(はず)
もっと過去に遡って、
ムスメが高校生だったときのグアム旅行では
ロスドレスフォーレス(アウトレット店)で同級生と会い、
別の年のグアム旅行でもホテルロードでまた別の同級生親子とばったり。
自慢じゃないが(というか自慢ポイントが全くわからないが)
私は50回ぐらいは旅行に出てるけど一度も知り合いに会ったことはない。
成田空港や羽田空港でさえもない。
機内で空港ラウンジで旅先で、芸能人を見たというのは何度かあるけど。
ムスメ、すごい。
が、これはどう捉えたらいいのか悩む。
TDLに行っても偶然誰かとちょくちょく会うらしい。
ラッキーなことなんだろうか。
それとも、お祓いしたほうがいいんだろうか。(友達に失礼か)
とりあえずは旅先だからと言ってもハメを外さず、いつ誰に見られてもいいように
お行儀良くしてもらいたい。
もう、地球上あちこち地元~みたいな感覚で。
将来は新興宗教の教祖にでもしたら人が集まってくれるだろうか。
そしたら私は会計係になって
(私が)幸せになる壺とか(私に)ご利益がある水とか売っていいだろうか。
いろいろ人生について考えさせられる秋の夜長。