『ケアとジェンダーの比較福祉社会学』年内発刊切望中!!『東アジアの高齢者ケア:韓国・台湾のチャレンジ』絶賛販売中!
大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
ヘルパーズ!(その2)
今日は、福祉論bの第1回目。
福祉論aで、11%(38名)を不合格にしたので、
福祉論bはやや少なく、300名ちょっとのスタートとなる。
第1回目の授業だが、前期の場合と違って、後期の履修登録は済んでいるので、
シラバスに基づいて、全体の授業展開を説明し、授業内容に少し入ったところでお開きとなる。
スウェーデンの高齢者ケアのシステムの話よりも、日本の介護保険制度のシステムの話の方が、5倍ほど難しいので、シラバスにも制度が難しいから覚悟するように警告しておいた。
5倍の難しさはヘッチャラのようだ。やりがいがある。
自由席なのに、300名ちょっとが、ほぼ前期と同じ位置に座っているのが、不思議であり、面白い。
さて、ヘルパーズ!
昨日は、書けなかったが、
シナリオで大きな特徴が2点あった。
一つ。
ミュージカルの中に、ALSという難病の患者さんが登場する。
ヘルパー2級を取りに来た3名の受講生の一人が実は、ALSの患者さんである。
まだ動けるうちに、ヘルパーになって、高齢者のヘルプをしたいという。
近い将来、自分が動けなくなって多くの人に支えられる人生だからと。
二つ。
我々は、差別用語に敏感である。
例えば、かつては障害者と表記していたが、それを障がい者と表記することで、言葉の刺激を和らげようとしている。
しかし、言葉をいくら弄ったところでその言葉を発する人間に<優しさ>や<思いやり>がなければ、差別用語を使っているのと同じだと。
言葉の問題ではなく、<ハート>の問題だと。
逆説的に言えば、差別用語を不用意に使っても、言葉を発する人間に
差別意識がなく、相手に対する理解や思いやりがあればいいのだと。
言い得て妙である。
このメッセージを、ヘルパーの講師に語らせている。
第2部は、このくだりをスムーズに言えていたので、身内ではないが、何故か安堵した。
この話、早速、木曜日1限で使わせてもらおう!