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真夏の夜の不思議な体験。

10日ぐらい前の話。

もともと知り合いであった<えー大学>の教授から電話があり、一緒に飲まないかとのお誘い。

ちょうどある仕事の区切りがついたので、明日どうですかと提案。

日頃フットワークが悪いのに、飲む話になると俄然、フットのワークが

すこぶるよくなる。

専門分野も違うし、さしで飲むのは初めてなので、テーマは何なのだろうと不思議に思いながら、飲みはじめる。

あなたの大学はどう?

と聞かれたので、さては、<スカウトか?>と思った。

見かけと違い、根は超単純。みかけも超単純か?次に、封筒に入った書類をカバンから出し始めたので、

次の段階でも、さては、<スカウトか?>と思った。

<えー大学>の改組転換資料。部外秘のハンコが押してある。

改組転換というのは、学部学科構成を増やしたり、減らしたり、名称をかえたり、組み合わせをいじったりすることでR.

私は完全に部外者なのに。

ますます、誤解するような展開。

あなたには関係ないけれども・・・とのお言葉。

なーんだ、関係ないんだ。

ならば、どうして私にわざわざ電話を?

不思議、発見!

一気に、<えー大学>に関心がなくなり、うわの空の人となる。

一般的な感想として、いくつかコメントした。

特に、1つの学部がなくなっているので、その学部所属の先生にとっては、<白ける>改組転換ですね、と答えておいた。

現時点での<えー大学>の学部学科構成をみると、<国際>というのが一つのキーワードになると思ったので、国際○○学部があってもいいのではないでしょうか、と答えておいた。

その先生は、全く別の<いー大学>の改組転換資料をカバンから取り出した。

よその大学の部外秘資料をもっていることに驚いたが、確かもう新聞で公表されているような気がする。

その<いー大学>は、2年ないし3年ごとに改組転換を繰り返しながら、受験生を増やしている<勝ち組大学>である。もういじらなくても<いー>ような大学なのだが、また改組転換するらしい。

資料を眺めながら、初めて気がついたのだが、<社会>という名の入っている学部が潰され、社会系の先生たちは、てんでバラバラに、他の新設学部や既存学部に入るような構成になっていたことだ。

<社会>という学部、学科名称は、この現代社会では、マイナスらしい。イマイチらしい。

勝ち組大学はきっちりとしたマーケッティング調査をしているのだろうから、受験生の<社会離れ>も一層深刻化しているのであろう。

話を戻して、<えー大学>のその先生は、私にどのような役割を求めておられたのか皆目分からないのだが、

価値ある発見もあった。その大学は、オーナーのいない民主的な大学

だと言われてきており、私もそうだと思ってきたのだが、今回の改組転換案はトップダウンで降りてきていることと、その影響で内紛が起こりそうなヤバイ状態であることが分かった。

少子化は、大学という組織の性格まで変えてしまうのだ。恐ろしいことである。

翻って、我が社は、4学部体制のまま。 改組転換案がトップダウンで降りてくる気配も微塵もないし、有力私立大学が展開しているような、系列の小・中・高を作る予定もない。全く系列高を持たないまま、素手で勝負している。

強引な計画があるわけでもないので、内紛も起こらない。

何もしない方が<正解>かもしれない。

えー大や、いー大の強引な計画を知ったことにより、我が社の<現状維持体制>にホッとした。

このことこそ、今回の飲み会の最大の収穫である。

 

 

 

 

 

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