「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「孫からの残暑お見舞い」

2014-08-30 02:20:18 | 和歌

 今年の夏の猛暑には汗だくの毎日であったが、地域によっては記録的な豪雨に
見舞われ、広島などでは大災害を蒙った。被災された多くの皆さんには、心からの
お見舞いを申し上げます。

 ハンカチで汗を拭いながら散歩していたら、「水木の実」がビッシリとなっていた。
水木は一般的には巨木に成長するので、実のなる姿は遥か高いところで、なかなか目にすることも出来ないが、虚庵居士の散歩道は高低差がかなりあるので、場所によっては道路から水木を見下ろす処もあって、手にとる様な写真が撮れた。



 こんな「水木の実」を観ていたら、2・3年前に水木の花を写したことを思い出した。
その花の写真を探して、「水木の実」と共にブログに掲載しようなどと、思いを廻らせつつ帰宅したら、孫のキャメロン君から「残暑お見舞」が届いて、虚庵夫妻は歓声をあげた。

「残暑お見舞い申し上げます」と、漢字かな交じりの葉書だ。
キャメロンの署名には、□の枠の中に片仮名のキが朱色で添えられて、落款印の
イメージであった。虚庵夫妻は、小学生ながらその鋭い感性に舌を巻いた。また
学校の絵に重ねたストップの標識は、夏休みの休校をユーモラスに描いていた。

 孫は、日本人子弟が通う日本語学校で、土曜だけ日本語のお勉強をしているが、数日前に「漢検8級合格」の知らせを受けて、お祝いのメールを送ったばかりだった。
流石に漢検8級合格の実力だと、じじ・ばばは感服であった。






           逞しく実るものかな水木の実は

           春咲く小花を想い浮かべぬ


           ハンカチで汗拭いつつ登り来れば

           水木はそよ風 我に送りぬ


           白妙の小花を湛えた枝々の

           風情をしのびぬ水木の枝葉に


           山の端の水木と語らひ帰りくれば

           残暑のお見舞い孫から届きぬ


           難しき漢字もものす孫なるか

           ただ土曜日のお勉強なるに


           片仮名の「□キ」を朱色で書き添えて

           気品に満ちた落款なるかな


           9月より六年生のお兄ちゃんに

           進学する孫 じじは誇りぬ







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