「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

再び 「深夜のるりふたもじ」 

2013-07-21 16:49:09 | 和歌

 7月21日追記
 十日ほど前に「「深夜のるりふたもじ」を掲載した。深夜の瑠璃色の花との、思いもかけぬ出会いに感激したが、あの折はたった一輪の瑠璃二文字の花だった。あれから花数が増えて満開を迎えたので、末尾に一葉を添えた。お愉しみ頂きたい。

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 数日前の散歩途上で、道路脇に「瑠璃二文字・るりふたもじ」が咲いていた。
ここは、虚庵居士が初めてこの花に出合って感激した場所だ。久方ぶりの再会に、思わずシャッターを切った。

 かなり以前になるがその時の経緯は、「るりふたもじ・瑠璃二文字」とのタイトルで このブログに掲載した。

 

 昨今の虚庵居士は、パソコンに向かって深夜まで夜更かしする毎日だ。グラス片手に呑みながらだから、時間の経つのもアッと云う間だ。

 ボトルを手近に置けばついつい飲みすぎるので、グラスが空になれば面倒だが、二階の書斎からその都度ダイニングまで酌み足しに降りて行くことにしている。

 深夜の何回目かの酌み足しに降りたら、ダイニング・テーブルに「るりふたもじ」が活けられていた。
元来、花首が余りに長いので生け花には適さない
「るりふたもじ」だが、サンフランシスコ土産の長首
ワインディキャンターに活けられた、瑠璃色の花に
見惚れた。

 よもや深夜のダイニングで、「るりふたもじ」に逢えるとは思いもよらぬことであった。余りの美しさに、虚庵居士は早速バカチョンカメラを取り出して、シャッターを切った。

 翌朝になって虚庵夫人に訊けば、「お庭の花壇を整理したの。瑠璃二文字もふえ 過ぎたので、思い切って殆どを引抜いたのよ」と、平然と言ってのけた。
唖然とする虚庵居士に、「でも花の付いた一株が、貴方へのプレゼントなの」 との、
お言葉であった。

 


           夜更かしの何度目ならむ酌み足しに

           階下に降りれば瑠璃の花かな


           首長き瑠璃二文字はくび長き

           ワインデキャンターにて我を待つかも


           真夜中に「るりふたもじ」の瑠璃色の

           花に魅入られ息をのむかな


           わぎ妹子の一株だけのプレゼント

           深夜の出会いに心しびれぬ




 


           花数の夜毎にふえにし瑠璃の花に

           心ときめく逢瀬なるかも







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