信州・蓼科の「透かし百合」が、山荘の庭に咲いていた。
一昨日の「糊空木・のりうつぎ」のなかで触れたが、目の粗い鹿よけネットの中には、オレンジ・赤・白と三色の透かし百合が見事に咲いていた。この辺りの別荘地やゴルフ場には、かなりの数の鹿が自由に闊歩しているので、丹精こめて育てている花は鹿よけネットで守らないと、天真爛漫な彼らに荒されることになるという。ネットの外からカメラを構える、虚庵居士の姿をご想像あれ。
山荘の広い敷地には、背の高い木立が茂って、落葉が「ふかふかの厚い絨毯」になって敷き詰められている。枯れ落葉を背景にして浮き立つ白い透かし百合は、天女か聖女の趣があってしばし見とれた。
光を遮る木立の中で写した花々が、何れもピンボケであったのは、誠に残念でならないが、辛うじて残った透かし百合の一枚から、山荘の庭の風情を想像願いたい。
踏み込めば足沈みゆく山荘の
落葉に浮き立つ透かし百合かな
群れ駆ける鹿の姿も垣間見ゆ
囲を犯しな花々荒らしな
ゆかしくも深き林の中に咲く
透かし百合かも天女の姿に
ゴルフや山荘の休日を楽しんでいらっしゃるのですネ！
うらやましいです～＾０＾
＞落ち葉がふかふかの厚い絨毯。。
こんな一節を拝見すると、なつかしさでいっぱいな気持ちになります。
いまは、公園やお庭など、落ち葉はみんな掃かれて持っていってしまわれることが多いですよね？
子どもの頃は、たんぼや畑、林がいっぱいの
里山、といえるようなトコに住んでいましたから、
ふかふかの落ち葉の絨毯の上を歩く楽しさ、
ふと見上げる空の青さ、
それがいつも身近にありました。。
今は、遠くに行かないと、厚い落ち葉の上を
歩くことができませんね。
虚庵さまのエッセーを拝見すると、
その楽しさが蘇ってきます。
サバンナ様のような情緒豊かな麗しい方に
なるのですね。
ほんの一時でも、
落葉の絨毯の上を歩く楽しさを
サバンナ様と共有できて、虚庵居士は
夢見ごこちです・・・。