カイズカイブキ(貝塚伊吹)の生垣の下に、色とりどりの小菊が咲いていた。
手入れも良く行き届いて見事な出来栄えだ。色の配列も工まず、形を懸崖に整えるのでもなく、ごく無造作に在るがままの姿に育てて、カイズカイブキの生垣とのバランスも絶妙である。
カイズカイブキは生垣としてごくポピュラーだが、何処のお宅も手入れが頻繁には出来ないので、毎年少しづつ生垣の厚さが増して、気がつくと大幅に道路にせり出すことになる。
息が詰まるようなノッペリした緑の壁は、切り詰めれば無残な肋骨を晒すので、手がつけられない状態になるのが通例だ。このお宅のカイズカイブキの生垣は、際立って爽やかだ。
枝ごとに棚作りにしているので、息詰まる閉塞感がない。ただ残念なのは、棚作りの間が空きすぎてしまったことだ。想像ではあるが閉塞感に堪えられず、剪定の方針を変え、仕立て直したタイミングが、大きく成長した後だったのかも知れない。
植木と言わず子育てと言わず、実にも、タイミングの大切さを訓えられるが、その後に添えて植えられた小菊に、誠に爽やかな主の「心の在りよう」を、見せて頂いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/4c/78bc39a85034075b39dbea4e6db03c88.jpg)
彩りも姿も工まず控えめに
群れ咲く小菊の心栄えかな
乱れ飛ぶ貝塚伊吹の枝ごとの
棚のつくりに憶いを観るかな
つらつらに思えばこの世は難きかな
植木も人も時節を得るとは
どれを盗もうかと目が迷ってしまいます。
30代の頃、宴席の度に酌に来た
小菊という芸妓のことを思い出しました。
年は35、6、7、8
いや40過ぎてたかも・・・
酔っ払いが何を言ってもめげない、
威勢のいい野菊のような女でした。
今生きていれば、大そうなバアサンに
なっていると思います。
すっかりご無沙汰しました。
コメントを頂戴しながら、時間に追われておりましたので、ご返事が遅くなって済みませんでした。
それに付けても、妬けますね!!
お若い頃、いやいや、いまだにモテモテとは羨ましいかぎり。
来年もどうぞ良い年をお迎え下さい。
とても自然に乱れ咲いているように見えますけれど、
菊をこのようにきれいに咲かせるのはとってもムズカシイ、と身をもって(?)知ったこの秋と冬でした。
菊は、夜間灯りがまぶしいとなかなか花が咲かないし、
葉は虫がつきやすくて、すぐカサカサになってしまいます。
このお宅はほんとうによく手入れしていらっしゃいますね!
色とりどりの小菊、目がさめるようです!
一年間、たくさんのすてきなお写真をみせていただいて
ありがとうございました。
和歌が心にしみました。
いよいよ、キャメロン君の来日、
すばらしい新年がもうすぐですネ!
良いお年をお迎え下さいませ。
すっかりネットから足が遠のいてしまってました。
こんな状態がまだ続くと思いますが来年もまたよろしくお願いします。
明けましておめでとう御座います。
良い新年をお迎えのことと存じます。
菊は放置してもそこそこには花を付けてくれますが、それなりに咲かせようとすると、菊の手入れは並大抵ではありませんね。このお宅の小菊は、サバンナ様ご指摘のように、大変立派に咲いていました。
菊の花時は、日照時間の長短で決まります。
ですから夜間照明があれば、菊は未だまだ花時ではないと判断します。逆に覆いを作って日照時間を短くすれば、秋だ、晩秋だと判断して早めに花を咲かせます。大変鋭い観察をしておられて、感服致しました。
キャメロンくんと璃華ちゃんが来てくれました。
虚庵居士は、もうメロメロです。
此方こそすっかりご無沙汰致して居りましたが、
晦日にお訪ねくださるとは、粋なこころ配りに、
恐れ入りました。
亥年のご挨拶に掲載しましたように、「亥」歳も
中国では「猪」歳ですから、ブタちゃんです。
それも赤ブタちゃんが喜ばれます。虚庵居士もお屠蘇で酔うて候デス。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。