「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵の蘇芳梅」

2010-01-31 03:00:23 | 和歌

 「うつろ庵」の「蘇芳梅」が咲いた。

 古木の曲がりくねった幹から、活きのいい枝が空に向けて精気を放っている。そのような活きのいい枝の、下側の蕾が綻んだ。やがて枝先まで咲き上ることになるが、それまでには目白が僅かばかりの花蜜を吸いに来て、早春の恵みを堪能する。目白が飛び去った後は蘇芳の花びらが撒き散らされるが、それもこの時節の自然の営みの一つとして、虚庵居士を愉しませてくれよう。
 





            濃き色の蘇芳の梅は花びらを

            寄せあい咲くかな寒を凌ぐや


            陽を受けて蘇芳の梅は誇るらし

            花びらの色輝くしべをも









            見上げれば青空に浮く蘇芳梅の

            八重の花びら透ける今朝かも


            朝空の冷気にわが身をふるわせて

            梅に聞くかな今朝のあいさつ






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