「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「きんぎょ草」

2006-05-23 13:10:40 | 和歌

 金魚を花の名前に頂く程に、「出目金」によく似てユーモラスな花だ。

 「きんぎょ草」に促された訳でもないが、常々感心するのは、花たちは何とも個性的で、それぞれに美しい。それぞれの花は、姿も彩りも、咲く花時も、香りも、全てがその花に固有のもので、虚庵居士を虜にして楽しませてくれる。このブログも、身近に咲く折々の花に託して、拙いエッセーと和歌を連載して一年余になる。考えてみれば長い日々を花たちにお世話になり、なんと鼓舞されて来たことか。それにひきかえ虚庵居士は、花たちに負けない個性を発揮して来たであろうか。

 話は替るが、昨年十二月、操作ミスでブログが消えて、泣く泣く新たにブログを再立ち上げしたが、花は間違えてもこの様な「ヘマ」はやらない。が、「ヘマ」を仕出かしたお陰で、皆様からスバラシイ感激を頂いた。消え失せたブログの緊急捜査をなさり、探し当てて再びお訪ね下さる皆様に、虚庵居士は花以上の貴いものを頂戴した。

 言ってみれば「間抜けのヘマ人間」が虚庵居士そのものであり、皆様と花に囲まれている虚庵居士は、果報者に違いない。







             水藻分けて群れ泳ぐかな出目金の
 
             花さきにけり金魚草かも
 


             太き腹と尾びれの長き出目金の
 
             群れ泳ぐ様を花に見るかな
 


             たわむれて金魚を花に擬える

             いにしえ人の心ゆかしも






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