「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「夕暮れの富士」

2015-01-11 17:33:44 | 和歌

  新年早々の「夕暮れの富士」の写真が、ゴルフのお仲間から届いた。

 

 厳しい寒さに背を丸め、重ね着をする虚庵居士だが、お仲間は正月の4日・8日と寒気をものともせず、ラウンドを重ねたという。ホールアウトの後も、「夕暮れの富士」と夕焼けの写真を撮影して、態々送って下さったところから推測するに、戦果は上々だったに違いない。「こころの余裕」が、富士を観る目、夕焼けを味わうゆとりとなって伝わってくる。

 

 夕焼けを写した後も、太陽が駿河湾に沈む間際までじっと眺めていた彼の、感性が素晴らしい。ブランケットに包まって暖かな環境で、函南の夕暮れの情景を味わえるなんて、思いもよらぬ新年のご配慮に与り、感激であった。


                              写真の撮影・ご提供 末木様


           夕暮れの富士の頂き白雪を

           黄金に染めて暮れなずむかな


           駿河湾の遥か彼方の夕靄も

           海の水面も染めまる夕暮れ


           いま将に沈まんとしてまたたける

           名残りの際を伝える君かな


           目を閉じれば富士のお山の頂の

           わずかな残照まぶたに残りぬ







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